2014年7月31日木曜日

ずっと気になっていた天満駅南のドB級下町中華「宝来」に遂に突撃し看板メニューの餃子と味噌ラーメンを。この地で営業40年の歴史を感じる、ある意味すごい店

天満駅から南森町の自宅に帰る時に通る道沿いにずっと気になっていたお店がありました。
見るからにドB級な下町中華宝来
「ぎょうざ みそラーメン」と看板に書かれています。
大阪味噌ラーメンをウリにする店は珍しいので、そこも気になっていたポイントでした。


店先に無造作に積まれたビールケースや野菜の函。
行列ができるとは思えないのに、謎の長椅子が。
食品サンプルは日に焼けて哀愁の色を帯びています。
何より、料理の名前も値段も書いていないので、もはやその意味をなしていません。


開け放たれた入口の暖簾をくぐると鰻の寝床のような狭い店は10人も入れば一杯のL字カウンターのみ。
床はコンクリ打ちっぱなし、カウンターは合板の天板、土壁は剥がれて下地が見えています。


天井の板がはがれた所には黒いビニールが貼られています。
天井が脂で真っ黒なので、保護色のようになっています。


なんとも言えないカオス状態。
B級グルメの私の体内に急速にアドレナリンが分泌されます。

テレビはかろうじて液晶でしたが、デジアナ変換。
「来年3月までに放送終了」というテロップが表示されていますが、店主夫妻はそこだけが全く見えないかのように、タイガースの選手の一投一打に一喜一憂しています。


卓上の湯のみにスプーンがささっているので、何かと思って中を覗いてみれば、それは何とラー油


昂る気持ちを鎮めるために、まずはビール
入口も窓も開け放たれていながら、旧式の業務用エアコンが唸りを上げながら、私に冷気を吹きかけて来ます。
暑いのか涼しいのかすら、もはや自分でもわからなくなってきました。


ビールと一緒に出て来たバイ貝


「内蔵が取れなかったら言って下さいね。内蔵が美味しいですから」
と奥さんから猛烈な内蔵推し。
緊張のあまりしくじってしまった私の貝からご主人が内蔵を器用に取りだしました。
「内蔵がおいしいですからね、ご主人」
とご主人に言われました。
ひとりとはいえ、ご主人に見えるのでしょう。
更に奥さんは
「チャーシューなんかどうですか。お酒のおつまみになりますよ」
と今度は猛烈なチャーシュー推し。


奥さんのチャーシュー推しをかわして、とりあえず餃子


奥さんが作って持ってきたタレにつけて頂きます。


にんにくが効いていてなかなか旨い。


メニューを見ようと思っても、卓上にはそれらしきものがありません。
ふと後ろを振り返ると、壁面いっぱいに短冊が。
この後の展開は、看板メニューの味噌ラーメンとは決めて来たものの、一通りメニューをチェックしてから。
とはいえ、私の座っている席からでは全てのメニューを見ることができません。
立ち上がって狭い通路を移動して確認します。
おそらく常連さんはメニューを覚えているのでしょう。
店の雰囲気の割に、意外とお値段が普通なのはちょっと驚き。


結局味噌ラーメンを頼むことにしました。
ご主人が中華鍋で野菜を炒めます。
その後スープを加え、味噌を溶いて味を調えている様子。
別鍋で麺を茹でています。


「はい、味噌ラーメン上がりました!」
とご主人が大きな声で奥さんに声をかけます。
奥さんはそれを持って私の所へ。
「はい、味噌ラーメンお待たせしました!」
そんなに大きな声を出さなくても聞こえる狭さなのですが、飲食店は元気な方がいいですから、悪い訳ではありません。


味噌ラーメン
思ったよりも淡白な色で、粘度も低そうです。


「辛いのが好きなら一味を」
と奥さんが猛烈に推すので振りかけました。


まずはスープから。
味噌ラーメンと聞かされなければ、何ラーメンだかわからない味。
僅かに味噌の甘みを感じますが、隠し味のように控えめです。
札幌みそラーメン的なものを期待していた私は肩透かしを食った感じ。


野菜の量も思ったほどではありませんでした。


麺は通常の仕入れ麺。
極めて普通。


野菜と絡めながら食べ進みます。


釈然としないまま食べ終わりました。

「冷たいおしぼりをどうぞ!」

クーラーの風の直撃を受けながらも、なぜか汗だくの私に奥さんが良く冷えた布巾を手渡しました。
ふと見ると、ビール用の冷蔵庫にたくさん布巾が入っています。
どうやらこれもバイ貝と並ぶ当店のスペシャルサービスのようです。
思いっきり顔を拭きたい気分でしたが、これはどうみてもおしぼりではありません。
手だけ拭くことに留めました。


私の後に常連さんと思われる男性一人客が二人現れました。
店主夫妻とも親しげな会話。
私は好奇心が抑えられず、奥のトイレへ用を足しに行きました。
土壁のはがれ具合が感動的でした。

お会計の声をかけると、またもやご夫婦そろって元気な声で
「ありがとうございました!また宜しくお願いします!」
と見送ってくれました。

飲食店の競争の厳しいこの地で40年。
長く続くには何かわけがある、とつくづく考えさせられる、ある意味すごいお店でした。





↓ クリックお願いします(^^)/


食べログ グルメブログランキング


にほんブログ村 グルメブログ B級グルメへ
にほんブログ村



B級グルメ ブログランキングへ


宝来中華料理 / 天満駅扇町駅天神橋筋六丁目駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

 

一周年を迎えた堂島「シナジー」で週替わりのカルビキーマ三種愛かけにサービスのサーモンキーマものった四種類のシナジー効果。女性オーナーのセンスが光る盛り付けとスパイスの効いた絶品カレー

堂島スパイシーカレーシナジーが8月で一周年を迎えると、お店のツイッターで知りました。
しかも、今日、明日は記念でキーマカレーが一種類サービスになるとか。

昨年11月に初訪問以来、月イチペースで訪問しているお気に入りのお店。
しかも今週のキーマカルビが食材だというので、かなり気になります。

お祝いを兼ねて12時にお店へ。


既に満席。
7、8分待って入店です。
ロケーションからも店の狭さからも、隠れ家的なお店ですが、最近ネットでも評判ですし、テレビや雑誌の取材を受ける人気店になりましたのでやむを得ません。
繁昌なのはいいことです。

女性オーナーが一人で切り盛りしているので、これ以上お店が広いと、今度は店内でお客さんが待つことになりますから、これでいいのかもしれません。


注文はいつも三種愛がけ(合いがけをこの店ではこう呼びます)。
少な目でお願いしたサフランライスの上には週替わりのカルビキーマ、そして1周年記念サービスのサーモンキーマ
その回りを取り囲むようにレギュラーメニューの2種類のカレー。
サラダやピクルスの彩りのおかげで、見た目が暗くなりがちなカレーをビビッドに演出しています。
しかし、見た目が女性的だから味わいもマイルド、というわけではないのが私がこの店のカレーを好きな理由。


定番のほろほろチキンカリー


その名の通り、スプーンで簡単にほぐれるほど煮込まれています。
マイルドなスパイシーさ。


今週の豚肉は黒豚とろとろ軟骨カリーだったのですが、早くも売り切れて豚テールカリーにチェンジになっていました。


豚角煮のようなきめ細かな肉質と、とろとろの皮の食感。
コラーゲンそのものが感じられますから、女性の美容にはオススメかもしれません。
ワイルドなスパイシーさ。


こちらは1周年記念サービスのサーモンキーマ


今日のプレートは牛、鶏、豚。
そんな中に魚が入って、実にいいバランス。


そして週替わりのカルビキーマ
焼肉好きの私には非常に気になる食材を使っています。
色鮮やかなチーズ入り ビーツサラダと、生姜風味の沖縄の野菜モーイピクルス添え。
なんとも店主の創作意欲には敬服。


カルビは焼肉でも好きな部位。
脂と赤身のバランスが絶妙で、牛の旨味を最も感じられる部位だと私は思っています。
これをキーマでとは実にユニークですが、何の違和感も無いバランスの良さ。


食べ進むうちにプレートは小宇宙。
四種類のカレーサフランライスが、まさに店名通りシナジー効果を生んでいます。


サフランライス少な目とお願いしましたが、やはり結構なボリューム。
汗だくになりましたが完食です。


デザートにヨーグルトの蜂蜜かけ


忙しく立ち働く店主に「一周年おめでとうございます」と言いそびれてしまいました。
私が転勤して来た後に出来たお店が、次第に評判を得て、人気店になるのを見ているのは、ひとりのお客としてとても楽しいものです。
これからも、ユニークかつスパイシーな創作カレーを期待しています。



↓ クリックお願いします(^^)/


食べログ グルメブログランキング


にほんブログ村 グルメブログ B級グルメへ
にほんブログ村



B級グルメ ブログランキングへ

2014年7月30日水曜日

伝説の西成「焼肉政ちゃん」に夏休み前最後の訪問。灼熱の店内で政ちゃんトークも全開!仕上げはもちろん南森町「ホワイトラベル」で

今日は2ヵ月ぶり5度目の焼肉政ちゃんです。
飲み友達のKさんがご常連とあって、私も定期的に連れて来ていただいています。
今回はKさんとMさんといういつものメンバーに加え、私は止まり木のバーホワイトラベルのマスターと常連さんのYさんとNさんを誘っての6人。
地下鉄四つ橋線花園町で下車し、ディープな鶴見橋商店街を西へ歩くこと15分。


すっかり私には見慣れた風景になった肉屋と定食屋の間の細い路地。


その奥が焼肉政ちゃんです。


17時からの一回転目のお客さんが長引き、19時の回の我々はかなり遅れてのスタート。


エアコンも効かない狭い店内は、相当な暑さ。
これからコンロに火を付ければ更に温度が上がる事は間違いありません。
入口のサッシは全開です。


まずは乾杯。
これほどビールが旨いと思ったのは久し振り。


最初は生タンから。


好物の生ハツ


コリコリとした食感が お気に入り。
鮮度がいいので尚のこと旨い。


幹事役のKさんがスパークリングを開けました。
ここはビールチューハイ以外は持込み。
しかもKさんは割れないワイングラスまでキープしています。


「俺はな、嫌な客は来て欲しないねん。客が店を選ぶんと同じで、店も客を選んでもええやろ。肉の味をわからんやつは来んでもええんや!」
皆汗だくですが、政ちゃんのトークで盛り上がってきました。
「肉の味もわからん奴が、わしがうるさいだの何だの勝手にいろいろ書きよるけど、そんなもん知るか!」
 毒舌ですが、「旨い肉をその味がわかる人に旨く食べて欲しい」という政ちゃんの熱い思いなのです。


生センマイ
臭みのない処理はさすがの一品。


赤ワインにチェンジ。
グラスはいちいち洗わないでそのまま継ぎ足し。


上ミノ


ミノサンドと呼ばれる希少部位。
こんなに柔らかくてジューシーなミノはなかなかお目にかかれません。


カウンターの中に入ったMさんがキムチを器に取り分けます。
私はもう見慣れましたが、もう一組のお客様は見知らぬMさんからキムチを出されて、驚いて恐縮していました。

 
タンツラ
タンモトとも呼ばれるタンの付け根の希少部位。


いわゆるタンとは全く異なる固さと脂の食感。


洗面器で肉を計る政ちゃん。
ざっくりのようで実は正確なのです。


ハツを今度は焼いて。


「キムチで包んでみぃ、旨いから」
と政ちゃん。
私も何度も試した納得の味。


ワインも飲み干し、今度はレモンハイ


Kさんが慣れた手つきで真打ちの塩ハラミを焼き始めます。


政ちゃんの全幅の信頼を得ているKさんに任せておけば、間違いない焼き上がり。


政ちゃん自ら乗り出してきました。


テッチャン
政ちゃん特製のタレで。


アカセン
ギアラとも呼ばれる牛の第4胃。


肉厚で脂の乗った実に美味しい部位。


珠玉のホルモンの数々を味わった後は、いよいよご飯で締め。


炭水化物ダイエットの私も今日は解禁。


ご飯にはタレハラミです。
肉の味を殺さないように、出す直前にさっと混ぜただけ。


ここもKさんにお任せで。


焼けたらタレに漬けてからオン・ザ・ライス。


そのタレもご飯にのせタレカルビの上から更にかけます。


キムチものせて完成です。
そこらでは食べられない絶品カルビ丼


大満足、大満腹。
食べ終わったのは22時前。
2時間半以上狭い店で汗だくになりながらの焼肉宴会はお開き。
政ちゃんは8月、9月と夏休み。
「暑いからや。やっとられんやろ、暑うて」
最後まで政ちゃん節。
涼しくなったらまた美味しいホルモン食べさせてくださいね。



関連ランキング:焼肉 | 津守駅西天下茶屋駅花園町駅

タクシーで南森町へ。
もちろん仕上げはバーホワイトラベル


楽しかった政ちゃんを思い出しての反省会。
明日は朝早くから会議があるので、深くならないうちに腰を上げました。



関連ランキング:バー | 大阪天満宮駅南森町駅扇町駅

↓ クリックお願いします(^^)/


食べログ グルメブログランキング


にほんブログ村 グルメブログ B級グルメへ
にほんブログ村



B級グルメ ブログランキングへ