初詣客を迎える天神橋筋商店街。年越そばと豆腐屋のおでんと唐揚げを

何となくテレビを見ているうちに時間は20時半。

ちょっと晩飯を食べがてら散歩に行くか、とぶらりとマンションを出ました。

天満宮を見に行くと正門は閉まっていました。

もう少ししたら開くのかな。

年越しそばを食べたいな、と天神橋筋商店街を歩いていると、ちょうど蕎麦屋さんが。

天一更科。

表の明かりは消えていましたが中を覗くと何組かが食事中。
さっそく入ってみます。

どうやら本当は初詣客に備えて中休み時間中だったらしいのですが、気安く案内してくれました。

何にしようか迷っていたら、店員さんが晦日そばを勧めてくれました。

そうだな、今日は大晦日だし。
それにしよう。

「すいません、大盛で」

期待以上に大盛の晦日そば。

海老天、かまぼこ、三つ葉、しいたけ。おぼろこんぶが入っているのが大阪らしいです。

紅白を見ながら蕎麦屋で一人。
人生初体験です。

寿の文字の入ったかまぼこ。

天一更科

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食後に商店街を北へと歩きます。
まだ初詣客は出ていませんが、テキ屋衆は屋台を出して仕込み中。

おいおい、これは逆から書いたら子供が読めないでしょう。

実は天三（天神橋筋三丁目）にある、引っ越して以来気になっていた豆腐屋さんがお目当て。
手造りとうふの看板を掲げる前田豆腐店。

今日の夕方通りかかった時に聞いたら、今日は終夜営業でおでんを売るというのです。

家族総出で店頭に急拵えの屋台を出し、おでんとかす汁を売っています。

日本酒はワンカップ大関。七輪に大きな雪平で。

私はおでんと熱燗のワンカップを頂きました。

この熱燗が熱すぎて手に持つことすらできず、ご主人が申し訳ないとおでんをもう一つサービス。
なんだか楽しい。

すっかり打ち解けて、ご主人や娘さん、小さなお孫さんと話しながらおでんをつまみます。
下町の人情は東西を問わず同じ。
このワンカップと同じように温かい。

前田豆腐店

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マンションに帰ろうと路地に入ると、これも先日の引越で発見したから揚げ屋さんがこんな大晦日に商売をしています。
からあげや ちびかしという店。

元気で人懐っこいお姉さんが「今日は300円の福袋。色々入ってお得ですよ」と声をかけてきます。

通天閣という商品名が気になっていたので「何ですか？」と聞くと、お姉さんが「それはやげんといって胸の下のあたりの三角形の軟骨です。形が似ているから通天閣にしたんです」とのこと。
なるほどね。

教えてもらったお礼に、夜食にと300円の唐揚げ福袋を買いました。

からあげや　ちびかし

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家に帰って年越し。

唐揚げを食べながら赤ワインを飲み、新年を迎えました。

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