大阪駅前第3ビルの地下2階。
オヤジの店が並ぶこの地下街に実はうどんの名店がひしめいています。
めん次郎、うどん棒、踊るうどんなどなど。
その中でもランチタイムの行列が半端無いという界隈のサラリーマンがこよなく愛する梅田 はがくれ本店に来ました。
夜なら待たずに入れて、お値段は同じというわけです。
魅力的なラインナップですが、私は決め打ちで来ました。
生じょうゆの1.5玉と天ぷらのセット。
通路に面したガラス窓からは美しいうどんの姿が見えます。
店内は駅ビルのうどん屋に共通のカウンターだけの狭い造り。
洒落てもいない、全くの普段着の店。
店主とおぼしき方の軽妙なトークが大阪らしくてつい微笑んでしまいます。
軽快に料理を作るスタッフたち。
まずは天ぷら。
ちくわ、半熟玉子、かぼちゃ。
揚げ立てのアツアツ!
間髪を入れずうどんも登場。
「お客さん、生じょうゆ初めてですか?」
と聞かれました。
私が写真を撮ったりしていたから、初訪問だと知れたのでしょう。
「ええ」
「じゃあ、作り方をお見せします」
と言ってカウンターの上で、私に代わって薬味の皿を。
「まずおろしをのせて、それからねぎ。すだちをかけて最後に醤油を二回半きっちりお願いします」
「はあ・・・」
「最初は二本ずつ食べてくださいね」
おせっかいとも言える細かな作法の指南。
しかし、これはこの店の流儀だとすぐわかりました。
私の後に来た人にも指南していたのです。
ジャーン!
これは素晴らしい!!
この麺の艶、美しすぎる。。。
指示通り二本づついただいてみます。
よく締まった冷えたうどんが喉を通り抜けていきます。
素晴らしい腰と噛み応え、それでいて軽やかな喉越し。
お見事です。
ちくわ天はサクサク衣にモッチリちくわ。
マイフェイバリット天ぷらフォーうどん。
そして、これ。
半熟玉子の天ぷら。
「醤油をかけてくださいね」
と指示が出ていましたのでそれに従いました。
これを冷たいうどんと食べる、人生の幸せ。
店主が覗きにきました。
「きれいに食べはりましたな。おおきに、ありがとう!」
作法の指南も、おせっかいな口上も、それは浪速の粋。
うまいうどんを食べて欲しい、という店の思い。
江戸っ子にはわからんやろな。
こんばんは。
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