明日の東京での会議の資料作成に時間がかかり会社を出たのは22時半。
今日はお初天神の贔屓の居酒屋でうまい惣菜を摘んで疲れを癒そうと思っていたものの、もうラストオーダーの時間。
ならば、自宅近くで食べようと訪れたのが南森町の主税寿司。
毎日通る通勤経路に面してあり、いつも混んでいる人気の店。
深夜0時までやっているのでこういう時に助かります。
10人も入れない小さなカウンターだけの店。
23時近かったこともあり暖簾をくぐると常連らしきお客が2名。
大将が申し訳なさそうに
「今日は出前が入ってネタがあんまりないけど、ええ?」
と言うので
「かまへんよ。あるやつでなんかツマミ作ってくれる?」
関西の人には馴染み深い明石のイカナゴの釘煮。
関東ではコオナゴと呼ばれています。
今が旬の風物です。
寿司ネタは限られていましたが、大将が勧めてくれたブリカマ。
脂がのって実に美味。
お酒は冷酒に切り替え。
同席したお二人は本町の糸へん商売の方。
「南森町までは帰り道がいっしょやからここで飲んでんねん。この街がハブなんや」とおっしゃいます。
わざわざ途中下車するほどのこの店の魅力はネタと腕としゃべり。
もちろんお値段は大阪価格。
20代半ばから30年以上もこの地で店をやっている大将は、人懐っこく、頭の回転の早い方。
物識りでいろんな事に詳しく、この街の生き字引とも言えます。
私など、会社のある街と業界を言っただけで、ズバリ勤め先を当てられてしまったほど。
ご一緒した糸へんのお二人も交えて4人で会話が弾みます。
少し握ってもらいました。
先客が帰って、程なく閉店間際にすっかり出来上がった別の常連さんが近所のスナックのママを連れてご来店。
あっという間に私も旧知の友人のように会話します。
そろそろ0時。
自宅までのわずかの距離にある止まり木に足を向けました。
主税寿司で一日のストレスを和らげた後、立ち寄ったのがお気に入りのバーホワイトラベル。
いつもはギネス生を飲んでいるのですが、今日は馴染みの常連さんたちの真似をしてボトルを入れました。
これでますます立ち寄ってしまうかも。
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