昨夜行きつけのバーホワイトラベルで、先日焼肉宴会をご一緒させていただいたIさんと新橋ランチ談義になりました。
実はIさんも本社は新橋で、私と同じ単身赴任。
ランチスポットの話題で懐かしい店の名前が出てきました。
そういえばしばらく行ってないな、と今日の本社出張はその店に行くことにしました。
新橋駅前ビル1号館2Fの稲庭うどん七蔵。
新橋を象徴するディープなオヤジビル。
地下に立ち飲み屋や安い飲食店が軒を連ねていますが、大阪駅前ビルを知った今となっては大したことはない、というのが私の実感。
そのビルの2階に七蔵はあります。
稲庭うどんをつけ麺にして食べさせるので人気の行列店。
昔は同じビルの地下1階の奥まった路地にあって、7,8人も入れば一杯の吉田類的な小さな居酒屋たったのですが、突然2階にオオバコのスペースを借りて大々的に営業を始めたのです。
さすがに11時とあって行列はまだありません。
ランチは稲庭うどんと、ミニ丼が付くセットメニューの二種類。
この説明書きは初めて来た人には何のことだかわからないでしょう。
まず、入口で料理を注文しお会計を済ませます。
レジには料理の種類と組み合わせごとにプレートが用意されています。
しかし、このプレートはお客である我々の手には渡らず、そのまま隣の厨房へ手渡されます。
厨房はさながらカフェテリアのような流れ作業。
丼を作る人、麺を茹でる人、盛りつける人、お盆にセットする人など、とにかくたくさんのスタッフがベルトコンベアのように料理を仕上げていきます。
以前は自分でトレイを持って並んでいたのですが、しばらく来ないうちにオペレーションが変わったようです。
カフェテリアのように並ばされるのは感じ悪いな、とは思っていたのですが、いきなり席に案内されて、出来上がったランチセットが運ばれてくるのを待つのも、それはそれで妙にこそばゆい感じ。
私は料理が作られていくプロセスを見るのが好きだっただけに、尚のこと残念でなりません。
しかし最大効率を追求した結果、このオペレーションにたどり着いたのだろうと推察できる一矢乱れぬ見事な連携。
本当に社食かと思うほど全く飾り気のない雰囲気。
5分ほど待って私のランチセットが運ばれてきました。
以前は自分で運んでいたのですが、この店で運ばれてくることがすごく奇妙に感じます。
普通の店では当たり前のことですが。
稲庭うどんは中にしたのですが、ちょっと多かったと後悔。
これがつけ汁。
胡麻をベースに鰹の出汁を効かせたっぷりのネギやふきのとう(季節によってはみょうが)が入っているのですが、なんとも説明のし難い中毒性の味がします。
セットのミニ丼はマグロとイクラのミックス丼。
名物の白菜漬はお代わり自由。
稲庭うどんはいつも茹で立てをしっかりと締めていて、確かに旨いと感じます。
つけ汁につけて、頂きます。
これが、ヤバイんです。
丼は少しトッピングが減ったような気がするのは気のせいでしょうか。
それでもミニ丼にしてはご飯の量はかなりあります。
まさかと思いながら白菜漬のお代わりをお店の人に頼んだところ、にこやかに取ってきてくれました。
うーん、やっぱり変だなぁ。
結構お腹いっぱい。
〆は茹で汁で割って。
店を出ると、12時前にして既に長い行列が出来ていました。
料理は大満足ですし、店員さんの愛想もいい店なのですが、どこか落ち着かず奇妙な気分になります。
釈然としないまま会社へと向かいました。
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