2013年4月25日木曜日

時空を超えたサイバー時代の出会い、再び。今回は破天荒キャラH女史のホーム、新宿思い出横丁の中華「岐阜屋」で絶品チャーハンを食べる会

先日、東京の先輩にフェイスブックを通じて紹介された大食いB級グルメのH女史。
彼女が大阪出張の折、十三請来軒絶品チャーハンをご賞味頂いたところ
「これも美味しいけど、新宿思い出横丁の岐阜屋のチャーハンが世界一ですよ」
と言われ
「そんなに旨いなら連れてって下さいよ」
とお願いして、私の出張に合わせこの日の会合と相成りました。
「絶対、『ぎゃふん』って言いますから」
という言葉に期待しての訪問です。
私も半世紀以上生きてきて「ぎゃふん」と言った人には一度も会ったことがないからです。

先日大阪在住の私に八つ橋をお土産で渡したすっとぼけキャラのHさん。
私はちゃんと大阪らしい千鳥屋みたらし小餅丸房露、それに女性だからと京都よーじやあぶらとり紙までお付けしたお土産を渡したのに
「あ、どうも」
みたいな感じでスルー。

まずは新宿に不案内の私を連れてHさんが思い出横丁をガイドしてくれました。


トイレは共同。


私が26年前に東京に来た時は戦後の匂いが色濃く残る通りでしたが、今は店の代替わりも進んで随分観光地化しています。
ちょっとモノクロで撮ってみたら、いい感じ。




岐阜屋の看板が見えて来ました。


あえて反対側の通りへ。
この店には二つ厨房があって、線路側の通りの方が味が落ちるという彼女の持論を解説するためです。


ぐるっと回って戻ってきました。


ようやく入店。
終電に乗るために飲食時間は90分一本勝負。

カウンターの奥まった席に案内されました。


メニューがあちこちに貼られていますが、法則性がないので、見落としがないか気になります。



まずはビールで乾杯。


Hさん絶賛のピータン
私も好物なので、スターターはこれで。


私の希望で蒸し鶏


食べ始めた所で5名様ご来店。
我々は店側から移動を要請されました。
移った場所は道路に面したオープンエアな席。
風が気持ちいいので、この方が良かったかも。



お詫びのしるしにメンマを貰いました。
ラッキー。


私はホッピーにチェンジ。
大阪ではなかなか飲めないので、つい頼んでしまいます。



隣のオジサンたちが美味しそうに餃子を食べています。
私たちも注文することにしました。
自称大食いのHさんですから、一人一人前かと思っていましたが、一皿なので肩透かし。
中盤にもっと頼むのかな。


Hさんが隣のオジサンとなにやら話しています。
何かと思えば貰いタバコ。
「えっ?、自分のを吸いなよ」
と言うと
「だってカバン預けちゃったから」
と。
酔ってゴキゲンなオジサンから一本どころが箱ごとタバコをせしめたHさん。
「あ、ごめんなさい、荷物踏んじゃって」
と言うので今度は何かと思えば
オジサンたちのおみやげの紙袋を足蹴にしていたのです。
すっかり出来上がっているオジサンたちは何を思ったか
「ああ、いいよ、いいよ。あげる」
といって厚木の菓子屋のピーナッツ菓子を二袋我々に差し出しました。
相変わらずの傍若無人ぶり。

さて、世界一美味しいという噂のチャーハン


確かにいい面構え。


スープ


パラパラ具合も、味付の加減も私好みのB級度。


ハート型のカマボコが可愛い。


オジサンたちの後に着席したのは若い韓国人夫婦。
またもや何か話しているHさん。
最初はどこから来たとか、どこに住んでいるのかみたいな会話をしていましたが、オススメを聞かれたあたりから会話に支障をきたしています。
私が間に割って入り、ピータンチャーハンの解説。
ちょっと韓国語も織り交ぜて逆にHさんを「ぎゃふん」と言わせました。
「国際系の学校出てるんでしょう?留学までしてるのに、その英語力なの?」
「留学先はデンマークだから。デンマーク語ならペラペラなんだけどね」
と検証しようのない発言。

入店時から気になっていた木耳玉子炒め


濃い目の味付、タップリ入った木耳の食感がいい。


これからが中盤。
隣の人が頼んでいた漬物を頼んでもう少し飲んで、もやし炒め天津麺で締めくくるつもりでしたが、ここでまさかのHさんからのオーダーストップ。
「もうお腹いっぱいです」
と言うのです。
え、まだそんなに食べてないのに、と思いながら私も一人でかなりの量のチャーハン木耳玉子炒めを食べたので、一人でこれ以上責任をもって食べ進む自信もなく、チャーハン会合は主催者HさんのTKO負けという意外な結果で終了。


「口ほどにもないですね」
とHさんに言うと
「私はお酒を飲むと食べられなくなるんです」
と言い訳。

お会計のタイミングでHさんはカバンを取りに行き、私がお支払い。
再び思い出横丁を抜けて新宿駅へ。
「あのさぁ、別にいいんだけど『ごちそうさま』くらい言ってよね」
と言うと
「あ、ごちそうさま。忘れてた」
と天然ぶりを遺憾なく発揮。

そんな破天荒なHさんとお別れし、私は東京駅へ。
新幹線の車中で昂った気分を鎮めるために深酒を呷ることになったのです。




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