那智勝浦漁港の朝市で潮風を感じながら美味しい朝ご飯を食べた後、バイクで向かったのは那智の滝。
その足で山を登って訪れたのは縁結びの神様としても知られる熊野那智大社。
フェイスブックで良縁希望のお友だちを募集し、頼まれた皆さんの代表としてお参りしました。
御利益がありますように。
すぐ隣にある青岸渡寺。
先程間近で見た那智の滝が遠くに望めます。
バイクで戻って大門坂へ。
憧れの熊野古道に少し触れてみました。
ちょうど平安装束を纏ったお嬢さんたちがいました。
私もタイムスリップした気分。
無事熊野三山詣を終え、家路へ。
新宮でランチを食べることにしました。
市内にある東宝茶屋。
なれずしやくじらなどで知られる店。
店の名前が映画会社のようで、気になります。
カウンターと小上がりの店。
メニューは海鮮・魚介や寿司など海の幸が中心。
私はお刺身定食にしました。
土日は1600円。
さんまのなれずしも名物。
気になったのでご主人に大きさを聞いたところ、一尾が一人前とのこと。
ちょっと食べきれないので我慢。
くじらもいろんな部位があって気になりますが、一人では単価が高いのでこれも我慢。
驚いたのはイルカがメニューにあったことです。
「イルカを食べるんですか!?取ってもいいんですか!?確かにくじらの小型だから味は似てるんでしょうね?」
「ええ、味は同じですよ。年間の頭数は決まってるんですけど。私ら子供のころはすき焼きと言えばくじらか鶏肉でしたね。たまに牛肉って感じで」
くじらやイルカを食することが非捕鯨国から批判の対象となっていますが、南紀では昔から生活と結びついた日常的な食材であり、文化でもあったのです。
私も子供のころは給食でよく食べました。
それくらい安い食材だったのですが、今は高嶺の花です。
お刺身定食が出てきました。
想像以上のボリュームです。
美味しいそうなお刺身。
イカ、まぐろ、アジ、かつお、ひらめ。
小鉢にはアワビまで入っています。
大好物の出し巻が付いていたのはラッキー。
酢の物。
お新香。
ご飯はたっぷり。
赤だしが嬉しい。
もちろんお刺身はオン・ザ・ライスで。
と声をかけて下さったご主人。
「初めてですが、私の通う美容院のお兄さんが新宮出身ですよ」
と言った所から会話が弾みました。
親切に観光パンフレットを渡して下さり、新宮自慢を始めました。
昨日訪れた神倉神社では勇壮な火祭りがあり、誰でも参加できるイベントで人気があるそうです。
「何で東宝って名前なんですか?」
と気になっていたことを尋ねてみました。
終戦直後に発生した南海大地震で新宮市内は大火となり、この店も焼けてしまったとか。
復興に際し、近くに東宝の劇場があったことから、当時唯一の娯楽であった映画館にあやかり先代が名前を付けたそうです。
漠然と私が推測していたことが正解でした。
一見寡黙に見えたご主人がとても人懐っこくて親切な方だったお陰で、思わぬ新宮の歴史や文化を知ることが出来、お刺身定食以外のものまでたくさん頂いた気がしました。
お店の皆さんに
「お気をつけて」
と見送られ国道42号線を北上、熊野市から国道169号線へ。
東熊野街道で帰ります。
豊かな水を蓄えた美しい貯水池を眺めながら快走。
一度来てみたかった大台ケ原へ。
綺麗な景色を見かける度に止まってしまうので、想定よりも時間がかかり、吉野のあたりで日が暮れてきました。
一泊二日の熊野詣、楽しかった旅は後もう少しです。
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