いつの間にか2年が経ち、私も本社の仲間たちとは疎遠になりがち。
フェイズブックという便利なツールはあるものの、やっぱり直接会って酒を酌み交わしながら四方山話に花を咲かせることに勝るものはありません。
20年来同じ釜の飯を食った以前の部署のメンバーとの定期的な集まり。
元部下のHちゃんに毎回お願いして日程調整。
わがままを言って私の出張に合わせたピンポイントで、ひと月遅れの新年会を。
私を含めた10人の面子が集まるということで、期待に胸を膨らませて向かったのは日本橋浜町の中華料理燕慶園。
都心ではありますが、結構不便なロケーション。
新幹線を品川で下りて、総武横須賀線で馬喰町まで、そこから都バスに乗るという何とも大変な道行きとなりました。
折しも発達した低気圧が日本列島に近づき、天気予報では未明から雪が降り始め、関東地方では10年ぶりの大雪になると、刺激的な情報を流しています。
店に入ると明るいお母さんが
「靴脱いで上がってください。台所やお風呂場を通り抜けて3階です」
と案内されました。
2階から上は生活空間になっているのです。
大きな部屋にテーブルが二つ。
そのうちの一つが我々の宴会場。
遅れないように、と早めに出たので私が一番でした。
メニューを眺めつつぼんやりと展開を考えているうちに、春に大阪で二日連続10軒ハシゴしたKさんを始め、三々五々集まって来ました。
ひと月遅れの新年会。
あけましておめでとう!
まずは前菜の盛り合わせから。
この店をチョイスしてくれたNくんにオーダーは全てお任せ。
お店の人も何も言わずに料理を出すので、正確な名前がわからないものがいくつかありますが、これはイカと野菜の炒め物と思われます。
セロリと平貝炒め。
筍の素揚げ。
細かい海苔のようなものは、ほうれん草の素揚げです。
パリっとした食感が美味しかったな。
あ酒は紹興酒に切り替え。
ボトルでお燗にして。
芝海老入り玉子焼き。
トロ味のあるタレを食べる前にかけるスタイル。
これは卵好きの私も花丸の一品。
あわび薄切り炒め。
麻婆豆腐。
これも正式な名前がわかりませんが、豚肉の五目炒めのようなもの。
にんにくの茎と牛肉炒め。
鶏の唐揚げ。
意外ですが、名物というチキンカレー。
昔ながらのカレー粉をベースに作ったような懐かしい味。
しかし舌を刺激するピリっとした辛さはなかなかのもの。
それが私には好ましく、ランチで食べてみたい一品でした。
カレーラーメン。
皆でシェアして。
海老焼き飯。
パサッと炒められていて美味しい。
Nくんのおかげで裏メニューのような料理も堪能。
会話は毎度のことながら、H先輩の話題を中心に盛り上がりました。
皆年を取りましたが、このメンバーが集まれば20代、30代の頃にタイムスリップ。
最も気の置けない顔ぶれの集まりなので、楽しくて時間がたつのもあっという間ですが、そろそろお開きにしないと、雪が降り始めそうです。
帰り際にお店のお母さんから
「新年会だったの?」
と声をかけられました。
「ええ、でも中国はちょうど旧正月ですからおかしくないですよね」
と軽口で答えました。
今日は昼も夜も炭水化物ダイエットは大失敗だったけど、気持ちは軽やか。
食後の運動を兼ねて、東京駅まで30分ほどの道を歩くことにしました。
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燕慶園 (中華料理 / 浜町駅、水天宮前駅、人形町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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