飲み友達のKさんがご常連とあって、私も定期的に連れて来ていただいています。
今回はKさんとMさんといういつものメンバーに加え、私は止まり木のバーホワイトラベルのマスターと常連さんのYさんとNさんを誘っての6人。
地下鉄四つ橋線花園町で下車し、ディープな鶴見橋商店街を西へ歩くこと15分。
すっかり私には見慣れた風景になった肉屋と定食屋の間の細い路地。
その奥が焼肉政ちゃんです。
17時からの一回転目のお客さんが長引き、19時の回の我々はかなり遅れてのスタート。
エアコンも効かない狭い店内は、相当な暑さ。
これからコンロに火を付ければ更に温度が上がる事は間違いありません。
入口のサッシは全開です。
まずは乾杯。
これほどビールが旨いと思ったのは久し振り。
最初は生タンから。
コリコリとした食感が お気に入り。
鮮度がいいので尚のこと旨い。
幹事役のKさんがスパークリングを開けました。
ここはビールとチューハイ以外は持込み。
しかもKさんは割れないワイングラスまでキープしています。
「俺はな、嫌な客は来て欲しないねん。客が店を選ぶんと同じで、店も客を選んでもええやろ。肉の味をわからんやつは来んでもええんや!」
皆汗だくですが、政ちゃんのトークで盛り上がってきました。
「肉の味もわからん奴が、わしがうるさいだの何だの勝手にいろいろ書きよるけど、そんなもん知るか!」
毒舌ですが、「旨い肉をその味がわかる人に旨く食べて欲しい」という政ちゃんの熱い思いなのです。
生センマイ。
臭みのない処理はさすがの一品。
赤ワインにチェンジ。
グラスはいちいち洗わないでそのまま継ぎ足し。
上ミノ。
ミノサンドと呼ばれる希少部位。
こんなに柔らかくてジューシーなミノはなかなかお目にかかれません。
カウンターの中に入ったMさんがキムチを器に取り分けます。
私はもう見慣れましたが、もう一組のお客様は見知らぬMさんからキムチを出されて、驚いて恐縮していました。
タンツラ。
タンモトとも呼ばれるタンの付け根の希少部位。
いわゆるタンとは全く異なる固さと脂の食感。
ざっくりのようで実は正確なのです。
ハツを今度は焼いて。
「キムチで包んでみぃ、旨いから」
と政ちゃん。
私も何度も試した納得の味。
ワインも飲み干し、今度はレモンハイ。
Kさんが慣れた手つきで真打ちの塩ハラミを焼き始めます。
政ちゃんの全幅の信頼を得ているKさんに任せておけば、間違いない焼き上がり。
政ちゃん自ら乗り出してきました。
テッチャン。
政ちゃん特製のタレで。アカセン。
ギアラとも呼ばれる牛の第4胃。
肉厚で脂の乗った実に美味しい部位。
珠玉のホルモンの数々を味わった後は、いよいよご飯で締め。
炭水化物ダイエットの私も今日は解禁。
ご飯にはタレハラミです。
肉の味を殺さないように、出す直前にさっと混ぜただけ。
ここもKさんにお任せで。
焼けたらタレに漬けてからオン・ザ・ライス。
そのタレもご飯にのせタレカルビの上から更にかけます。
キムチものせて完成です。
そこらでは食べられない絶品カルビ丼。
食べ終わったのは22時前。
2時間半以上狭い店で汗だくになりながらの焼肉宴会はお開き。
政ちゃんは8月、9月と夏休み。
「暑いからや。やっとられんやろ、暑うて」
最後まで政ちゃん節。
涼しくなったらまた美味しいホルモン食べさせてくださいね。
タクシーで南森町へ。
もちろん仕上げはバーホワイトラベル。
楽しかった政ちゃんを思い出しての反省会。
明日は朝早くから会議があるので、深くならないうちに腰を上げました。
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