今日も早起きはしたものの、大阪は朝からどんよりとした曇り空。
どうしようかと1時間以上思案しているうちに、晴れ間が見えてきました。
「今日行かなきゃ、一生行けないぞ」
と意を決して向かったのは三重県名張市の赤目四十八滝。
大阪から1時間半。
マイナスイオンをたっぷり浴びて日頃のストレスを発散しようという目論見です。
もちろん四十八滝あるわけではありません。
お江戸八百八町、とか浪速八百八橋といった言い回し。
とはいえ数多くの滝があることは事実。
滝巡りの入口から5分ほどで現れるのが不働滝。
赤目五爆と言われる滝の一つ目です。
明治時代はここまでしか入れなかったそうです。
千手滝は複雑な形の岩を滑り落ちる様から名付けられました。
布曳滝。
滝壺の深さは滝の落差30mと同じだとか。
出発が出遅れたので、後のスケジュールを考えてかなりのハイペースで山を登ります。
全身汗だくですが、 昨夜のカツ丼が消化できていいかも。
荷担滝まで70分のところを50分で来ました。
荷物を担ぐ様に似ているからこの名前になったそうで、赤目四十八滝のシンボル的存在。
赤目五爆の最後は琵琶滝。
楽器の琵琶に似ていることからこの名に。
ここまで80分のところを60分。
実はこの後のランチの予定が気になっていたのです。
再び赤目四十八滝の入口まで下山して、バイクでおよそ45分。
忍者の里伊賀上野に今日目指すランチスポットがあります。
レストランito。
一見洒落た喫茶店風の外観。
しかし、実はこの店は伊賀市民に愛される人気の外食スポットというだけではなく、メガ盛り界でも知られた名店。
ちょうど大家族の一団が去って静かになりましたが、私が入店した14時前でも店内は満席。
メニューは事前に調査済み。
とはいえ、ついついじっくり見てしまいます。
事前調査で今日はステーキ丼、と決めてきたのですが。こうやって豊富なラインナップを目の前にすると、心が千々に乱れます。
伊賀牛を使った特選料理は高すぎるのでさて置き、 各種カツ類、カレーや丼ものまで誘惑が多すぎて目移りしてしまいます。
ステーキ丼とお肉たっぷり激辛カレーが激しいバトルを繰り広げましたが、最後は本日のサービス、ビーフカツ・ライスに軍門が下りました。
1,600円(税別)のビーフカツにライスとサラダがついて同額、というランチ限定サービスです。
お冷はポットごと。
忙しいからのオペレーションなのでしょうが、私としては申し訳なく頼む手間が省けてありがたい。
そしてナイフとフォーク、箸もセットされました。
店内も明るく清潔だし、ちょっといい感じです。
箸袋に描かれた髭の店主は実際もにこやかで優しそうな方でした。
まずはサラダが出てきました。
「とりあえずサラダをつまんでおこう」
と食べている間にドミグラスソースがかかったビーフカツが現れました。鉄板の上でジュウジュウいっています。
私もいろんな店に行きましが、この迫力とライブパフォーマンスには感服しました。
ライスはデフォルトで大盛り。
うっかり少なめにするのを忘れていましたが、この際いいでしょう。
ブロッコリーとキャベツは茹でたものが焼いてのっています。
まずは一口、オン・ザ・ライスで。
うまっ!
B級グルメを自負する私が今まで食べたどのビーフカツよりも旨いです。
今まで食べたビーフカツはいったい何だったんだろう、と思いました。
そしてそれらを旨いと言っていた、B級グルメ気取りの自分が腹立たしくさえ思えてきました。
分厚い衣の中には分厚い牛肉。
ナイフを入れる度に肉汁が溢れてきます。
大好物の付け合せナポリタン。
ナポリタンそのものも大好きですが、付け合せのナポリタンが更に好き。
絶妙な味加減のナポリタンでデミグラスソースを絡めとり、ビフカツや温野菜とともにオン・ザ・ライス!
男子の大好きな素晴らしいワンプレート小宇宙が完成です。
レアで揚げられたビーフカツは時間の経過とともに、自らの予熱で火が浸透していきます。
しかし衣はどこまでもサクサク、肉は柔らかくジューシーなのです。
伊賀忍者の里で、見事な洋食の忍術に遭ったようです。
あらゆるメニューは全て食べてみたいものばかり。
B級グルメ気取りの自分に猛省を促す、厳しくも素晴らしいお店との出会い。
一期一会、という座右の銘が思い出されるランチとなりました。
大満足でお会計を済ませ、予定よりも遅くなりましたが、バイクのハンドルをさるびの温泉に向けました。
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レストランito (ステーキ / 茅町駅、桑町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6
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