空港バスの出発までホテルのロビーのソファに座り込んだままでした。
空港バスに乗り込み、長崎空港へ。
長崎自動車道から見える対岸の雲仙。
長崎空港までは市内から出島道路と長崎自動車道を経由してバスで40分弱。
ずいぶん便利になったと聞きました。
大村湾に浮かぶ海上空港、長崎空港。
登場手続きを済ませ、空港ロビーの案内板を見ていたら、気になる表示を見つけました。
五島うどんの店があるのです。
実は五島うどんがどんなものなのか昨日まで知りませんでした。
昨日、五島うどんの店を思案橋で見かけたので、調べたところそうめんに類する製法の手延うどんであることがわかりました。
しかも日本三大うどんの一つだというのです。
麺好き、うどん好きを自負する私も、自分の不勉強を反省。
一階のロビーにある五島うどんつばき。
釜あげをアゴだしで食べる地獄炊きが代表的な食べ方のようです。
しゃもじが宙に浮いているサンプルにゴクリ。
ブランチにちゃんぽんと皿うどんを連食して許容量をオーバーしていた筈の私の胃袋が
「食べられるよ」
と呼びかけてきます。
カフェのような明るい店内。
胃袋は完全に地獄炊きモード。
感じの良い女性店員に注文すると
「10分ほどお時間を頂戴しますがよろしいですか?」
とのこと。
出来上がるまで10分、しかもかなり量も多そうで、何より猫舌の私が搭乗時間に間に合うように食べきれるのかちょっと不安になりました。
そこで泣く泣く方針を変更し、かけうどんにしました。
ネギとかまぼこ、天かすというシンプルな具。
七味を振って頂きます。
まずはスープを一口。
ちゃんぽんばかり食べていたので、久しぶりのさっぱりした和出汁に胃袋も喜んでいるようです。
手延らしい丸麺。
乾麺ならではの食味。
起源は定かではないそうですが、中国大陸渡来の文化を感じる麺。
国境の国、長崎ならではと言えるでしょう。
あっさりと完食。
自分の胃袋に感心しました。
最後の最後まで食べ尽くした長崎。
軍艦島と思案橋に思いを馳せながら、私は機上の人となりました。
自宅に帰って荷物を解き、シャワーを浴びて晩ご飯。
手荷物検査の前に売店で見つけた大村名物の角すし。
今からおよそ500年前の戦国時代、時の大村藩主大村純伊公が戦に敗れて唐津沖の加々良島に逃れ、7年後に大村領を回復した時に、歓喜した領民がユズリハにご飯を広げ、その上に魚の切り身や、みじん切りの野菜などをのせ、押し寿司にして領主をはじめ将兵の食糧に供しました。
脇差でこれを四角に切ったことが、角すしといわれる由縁。
そんな解説の栞を読みながら、楽しかった濃密な二泊三日の福岡〜長崎のB級グルメ旅を振り返りました。
大阪に赴任しているうちに、できるだけたくさん、知らなかった西日本を訪ねようという気持ちを新たにしました。
遠く戦国時代に思いを馳せながら、自分に残された人生を大切に使いたい、という思いと共に角すしを食べました。
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つばき (うどん / 諏訪駅、大村駅、竹松駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
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