当時は「名古屋めし」といった言葉も無く、今のようにインターネットも無い時代。
エビフライ、味噌カツ、手羽先唐揚げ、味噌煮込みうどん、きしめん、あんかけスパゲティ、喫茶店のモーニング。
大阪出身の私は、次々と遭遇する未知の料理に驚きの毎日でした。
しかし、驚きはしたものの、初めて食べた時から
「これは旨い」
と思った料理があります。
それはひつまぶし。
もちろん最初はどんな料理なのかもわかりませんでした。
職場の先輩に
「まだ食ったことにゃ~のきゃ~?連れてったるで、まぁ食ってみ。うみゃ~でよ」
と連れて行かれたのは、鰻屋でした。
そんな思い出が蘇る久し振りの名古屋。
最近調子の悪い義父と、老老介護で疲れ気味の義母。
実家に帰省している妻と名古屋で落ち合って会食です。
人気のうなぎ しら河 今池ガスビル店。
今日も予約で満席です。
約束の時間よりも早く着きました。
昔は座卓だったと思うのですが、テーブルと椅子になっていました。
この方が両親も楽でしょうし、私もこの方が助かります。
皆が現れるのを待ちながら、メニューをめくります。
う巻や肝吸いのついたひつまぶしセットというのがお得そう。
義父母と妻が現れました。
お義父さんと私は生ビール。
ツマミで肝焼きをもらいました。
山椒を振って。
程なく出て来たひつまぶしセット。
なかなか豪華です。
お櫃にご飯。
その上に刻んだ鰻がびっしりと。
実に美味しそうです。
肝吸い。
小鉢は野菜の炊き合わせ。
お新香。
大好物のう巻が付いているのが何といってもポイントが高いです。
生ビールをお代わりして、一品に専念。
お櫃の蓋は冷めない様に閉じたまま。
そろそろ本題に取りかかりましょう。
お櫃の蓋を開け、お茶碗によそいます。
しかしこの時点で、妻はほとんど食べ終わっています。
ちょっと食べるのが早すぎます。
薬味は海苔と葱と山葵。
薬味を好みでのせて、そのままワシワシと頂きます。
懐かしく、そして贅沢な味。
これを何度か繰り返します。
ご飯は少な目にしてもらえば良かったと後悔。
かなりお腹は一杯です。
そして最後はお茶漬けで〆。
お出汁をかけると、濃いめの鰻のタレが程良い味となり、サラサラと頂けます。
初めて義父母に会った時は、今の私とそれほど年は変わらなかったはず。
今は自分がその年になっています。
長生きは喜ばしい事ではありますが、その分色んな事があるのが現代日本社会の共通の悩み。
お義父さんの面倒を看るお義母さんの苦労もいかほどかと思いますが、自分に置き換えて考えてみると、果たして自分の老後はどうなるのだろう、と不安に思います。
現代医学、とか、社会保障、とか難しい単語が脳裏をよぎりますが、そんなことを考えているうちにいつの間にかお会計は済んでいていて、いい年をした私はすっかり御馳走になってしまいました。
お見舞いに来たのやら、御馳走になりに来たのやら、わからない会食となりました。
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うなぎ しら河 今池ガスビル店 (うなぎ / 今池駅、千種駅、車道駅)
夜総合点
☆☆ 3.5
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