みたらい渓谷で紅葉狩りをして、温泉地温泉で露天風呂という贅沢な休日を過ごしました。
17時過ぎに帰宅して片付けを済ませ、お気に入りの居酒屋に予約の電話を入れました。
暖簾をくぐったのは18時半。
既にいつもの顔ぶれで賑わっています。
まずは生ビール。
心地良いツーリングの疲れが一気にほぐれていきます。
カウンターの上の大皿料理。
少しずつ食べたい欲張りな私は、マスターに我儘を言って、少しずつ四品をのせてもらいました。
昨日、マスターが実家の富山から食材を仕入れてきたと聞き、その中から注文することにしました。
すりみ焼。
魚の種類や塩加減などで味は千差万別だそうです。
もちろんマスターは、ご自身がお気に入りのお店で調達。
すり身に塩味がついていますからそのままで。
ふんわりしていながらも、適度な歯ごたえの弾力があります。
私の留守宅の千葉の名物、いわしのすり身とはもちろん全く違います。
魚を使ったすり身でもこんなに幅広いとは、本当に日本の食材は面白い。
三岳のロックに切り替え。
ワインボトルが出てきました。
何かと思えばチェーサー用の水が入っていました。
「びっくりしたなぁ。ワインがサービスかと思ったわ」
そんなことで盛り上がるカウンター席。
富山の昆布巻き蒲鉾。
これは魚津のものだそうで、青色は珍しい。
やはり富山からかにみそ。
マスターの郷里、新湊産。
黒板に書いてあった黒作りというのが気になったので出してもらいました。
これも新湊のもの。
黒作りとはイカ墨で漬け込んだスルメイカ。
みりんで少し甘い味付けになっています。
「朝からこれをご飯にぶっかけて食べるんですわ」
とマスター。
それは確かに美味しそう。
しかしご飯よりも合うのは日本酒でしょう。
焼酎派の私も珍しく一杯頼みました。
マスターオススメの特別純米酒清泉。
このお酒を造る新潟県長岡市の久須美酒造は、幻の米亀の尾(かめのお)の種もみを探し出し、地元農家を説き伏せて有機栽培して銘酒亀の翁(かめのお)を誕生させた逸話、漫画「夏子の酒」のモデルとしても有名です。
16年の長きに渡り吟醸酒専用に開発された新潟生まれの酒造好適米・越淡麗(こしたんれい)で仕込まれた上品な香りと味わい。
新潟の隣、富山の海の幸と合わないはずがありません。
大皿からすき煮。
先日竹うちでを食べた時に卵をのせてもらうのを忘れたので、リベンジです。
絶妙の半熟。
甘辛いと絡めて頂きます。
最高に旨い。
目の前には美味しそうな魚がいっぱい。
そんな中から選んだのはさんま。
もちろん塩焼きで。
去りゆく秋を惜しみます。
ねこまたぎの完成です。
常連さんたちとの会話も弾み、気がつけば3時間ほど飲んでいました。
すっかりいい気分。
早起きしたので睡魔も襲ってきました。
マスターご夫妻とカウンターの常連さんたちにお暇を告げて店を出ました。
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