広島からまず竹原へ向かい、マッサンの実家竹鶴酒造を始めとする古い町並みを巡ります。
その後呉でヤマトミュージアムとてつのくじら館を見学。
最後は広島から新幹線で帰ります。
何がハードかというと、移動に時間がかかるから。
竹原はJR呉線が通っていますが、広島からは直通列車が無いため、乗り換えで最短でも1時間半以上かかるばかりか、本数が少ないのでロスタイムが大きいのです。
そこで色々と調べた結果、芸陽バスの高速バスかぐや姫号が一番便利だということがわかりました。
1時間に一本ですが、乗り換えなくてもいい上に、竹原まで1時間ちょっと。
昨日お好み焼きを食べた広島駅南口のバス乗り場で到着を待ちます。
今回はこれもあって駅近の宿を取りました。
8時34分の時刻表通りに広島バスセンター始発のバスが来ました。
快適なバス旅行。
たけはら町並み保存地区の入口に近い道の駅たけはらで下車します。
1230円。
さっそく古い町並みを歩いてみます。
まだ人出も少なく、静かな雰囲気。
人混みの苦手な私にはありがたい。
小高い山の上にある長生寺。
竹鶴酒造が見えてきました。
黒塗りの壁が造り酒屋の重厚さを感じさせます。
この酒蔵に小笹屋酒の資料館があり、マッサンに関係する史料が展示されているのです。
ところが、こんな貼紙がありました。
どうやら観光客が殺到し、田舎の小さな造り酒屋は大変なことになっていたようです。
商品も売り切れとは、テレビの影響力の大きさを改めて実感しました。
竹鶴酒造のこのお知らせの込められた苦渋の思いに胸が痛みましたが、かく言う私も、押しかけた観光客の一人。
ちょっと複雑な思いです。
しかし、この少し先の歴史民俗資料館に展示品を移設して無料で見学出来るようになっているそうですので、そちらに足を向けることにしました。
旧郵便局。
丁度集配車も通りかかって、良い写真が撮れました。
歴史民俗資料館。
こじんまりとしていますが、素敵な洋館です。
ドラマでも何度が登場したマッサン直筆の竹鶴ノート。
山崎工場建設時のメモ書き。
工場設備の見積額を記したメモ。
山崎周辺の手書き地図。
余市工場建設に向けた、北海道調査時のメモ書き。
彼がいかに国産ウヰスキー作りに情熱を燃やし、勤勉であったかがわかる秘話が随所に。
思わずじっくりと見入ってしまいました。
小さな資料館に小一時間はいたでしょうか。
石畳を登った高台にあるおかかえ地蔵。
お願い事を祈願しながら石のお地蔵さんをかかえ、思ったより軽く感じると願い事が叶うという言い伝えがあります。
残念ながら、思ったよりも重く感じました。
更に古い町並みを歩きます。
藤井酒造酒蔵交流館。
創業150年の酒蔵で日本酒の試飲ができます。
奥にはお蕎麦屋さんもあって、仕込みの水を使って打った蕎麦が食べられますが、資料館に時間をかけすぎた私は、いずれもスキップです。
道の駅たけはらに戻ってきました。
二階ではマッサンゆかりの商品群が販売されていました。
竹原駅を11時58分に発車する列車に乗車します。
JR呉線を乗り継いで呉駅に着くのは13時13分。
竹原で食事をする時間はありませんので、ランチはローカル線で駅弁を食べようと1階の食料品売り場で物色します。
竹原名物峠下牛(たおしたぎゅう)を使用した牛めし弁当がありました。
土日祝限定10食、しかも1,000円のところを850円の発売記念価格。
あなごのお弁当と相当迷いましたが、牛めしに決定。
竹原駅まで徒歩10分。
発車の10分前に着きました。
私が焦っていたのは、この路線の本数の少なさ。
この列車を逃すと、次は13時36分まで無いのです。
切符を買って、無人改札を入場。
すると反対ホームに瀬戸内マリンビューという列車が入ってきました。
広島から三原まで呉線を全線走る数少ない列車。
しかも海側の見晴らしが良いように改装された車両です。
元鉄ちゃんの血が騒ぐ魅力的な電車でした。
私が乗る列車が入線してきて驚きました。
何とマッサンのラッピング。
こんな列車が走っているとは知らず、得した気分です。
社内の広告もマッサン一色です。
マッサンを訪ねた旅に相応しい車内で、竹原で買った駅弁を頂きます。
ローカル線だからクロスシートだろうと思っていましたが、通勤型のロングシート。
ちょっと恥ずかしいですが、お客さんも少ないし、ローカル線の旅ですから、まあいいでしょう。
しっかりと甘辛味の滲みた峠下牛はメス牛。
成長に時間がかかる分、柔らかくて美味しいという触れ込み通り。
車窓からは静かで美しい瀬戸内の眺め。
広駅で乗り換えます。
ここから呉までは10分です。
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道の駅たけはら (スイーツ(その他) / 竹原駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
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