最近フェイスブックを通じて親しくなった別部署のH次長とご一緒しましょうという企画。
ならば話題のこの店で、ということになりました。
ご一緒するのは、H次長と同じ部署のM次長。
久し振りの一献です。
予約はH次長の同期でもあるTさん。
残念ながらスケジュールの都合で彼女の参加はなりませんでしたが、K局長の推薦料理を交えた渾身の予約を入れてくれました。
「ウォーキングあまから」という二つ名を持つTさんと、健啖家のK局長のコラボメニューですから期待は高まります。
場所は福島のなにわ筋を西に入った所。
あの花くじらの近くです。
「お酒とさかな」と書かれています。
シンプルながらも、自信に満ちた看板。
価格帯はちょっと贅沢ですが、それに十分見合う内容だと聞いています。
テーブル席はセットされていました。
落ち着いた雰囲気なので接待にも使えそう。
お酒の種類も豊富。
ちょっと危険なひれ酒まで。
コースもいろいろありますが、今日はT&Kスペシャル。
最初は先付。
椀物は春を感じる山菜、筍、白子と貝。
淡口ながらも、深みのある良いお出汁が出ています。
続いてお刺身の盛り合わせ。
種類も豊富で彩りも鮮やか。
盛り付けがとても美しい。
お醤油は刺身たまり、淡口、ポン酢の三種類。
好みの薬味と合わせて、それぞれの魚に合った食べ方ができます。
赤ナマコ。
旬のブリ。
もちろん天然です。
これまた旬の牡蠣。
何も浸けずに食べてみましたが、甘さすら感じます。
バナナエビ。
黄味色が強いことが名前の由来だそうです。
あん肝。
これはもみじおろしとポン酢で。
M次長、H次長は燗酒。
私は冷たいものが良かったので、純米からくち小夜衣。
昨日もかなり日本酒を飲んだのに、今日もまたかなり飲みそうな予感。
ミンク鯨がありました。
鯨好きの私には嬉しい。
本マグロ中トロ。
M次長、H次長は次なる日本酒の品定め。
確かに旨い魚を食べれば、旨い日本酒が飲みたくなります。
お店の方の説明もわかりやすくて助かります。
私は澱絡みの播州一献にしました。
ブリ塩焼き。
青いのは島らっきょう。
蕗の薹がカリカリに素揚げされてのっています。
さりげない春の演出が憎い限り。
旨過ぎる。
冷えたうす濁りとの相性も抜群です。
煮魚は長崎ののどぐろ。
H次長が解体します。
私は頭を頂きました。
こんどの冷酒はキリッとしたものを選んでもらいました。
純米吟醸生酒の初亀。
「辛々」と書かれています。
しっかりとした煮付けに負けないパンチのある酒。
ここで揚げ物。
肉が交じっています。
ちょっとした変化が嬉しくなります。
ビフカツ、魚のすり身フライ、カキフライの三種。
ソースも三種類。
これも今が旬。
白身魚のすり身フライはタルタルで。
このソースがまた美味しい。
これだけでアテになりそう。
M次長、H次長も燗酒が進んでいます。
私はお店の勧めに応じてもう一杯、純米吟醸英君を。
〆に出てきたのはご飯。
実はこれがK局長スペシャル。
先程ののどぐろ煮付けの煮汁の残りを使った卵かけご飯で締めるのです。
お吸い物も。
ご飯は少な目。
その真ん中に窪みを作って生卵を割り入れます。
そこへ煮汁をかけて撹拌。
のどぐろの味が滲みた、贅沢な一品です。
デザートはきなこのアイスクリームでさっぱりと。
美味しい魚と美味しいお酒。
そして広がる人とのつながりは、転勤生活を豊かにしてくれます。
すっかりご機嫌になった私は、お二人と別れて東西線の新福島駅から自宅へと戻りました。
大阪天満宮駅から自宅までにある最後のトラップ。
自ら吸い込まれるようにガラス張りのドアを開けました。
止まり木のバー、ホワイトラベル。
最初は私一人でした。
スタッフのKさんとウイスキー談義。
マッサンブームでウイスキーも人気が出て、原酒が足りなくなり大幅値上げだとか。
思わぬ話です。
そんなニッカの仙台宮城峡蒸留所の伊達。
しばらくすると常連さんが一人、二人と現れました。
ここは一人で来るお客さんが多く、それぞれの個性や趣味が会話に反映します。
私もいつしか話の輪に加わって饒舌に。
もちろんグラスも重なります。
気が付けば0時。
昨夜も今夜も日本酒を相当飲んでいます。
「そろそろ帰ります」
と店を出ましたが、結局3時まで寝落ちでした。
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