2015年3月22日日曜日

いよいよマッサンも最終週。「サントリー山崎蒸溜所」でマリアージュ体験!人気の「ウイスキー&ショコラ」セミナー

半年間欠かさず見続けた「マッサン」もいよいよ最終週。
朝、出勤前に見るには涙を誘うシーンが多くて困りました。
元々涙腺が弱い上に、年をとって感情が出やすくなったのかもしれません。

今日はそのマッサンが日本で初めてウイスキー蒸留所を作った山崎へ。
今年二度目の訪問です。
予約が取れない人気の「ウイスキー&ショコラ」セミナーですが、2か月前の予約開始と同時に押さえました。

ウイスキーとショコラのマリアージュを体験できるセミナーです。
前回はマッサンの放送が始まる少し前の5月、「Welcome to SUNTORY WHISKY ~ようこそウイスキーの世界へ~」に参加しました。

阪急大山崎駅まで自宅から40分ほどで着きます。
はるばる遠くからいらっしゃる方の事を考えると恵まれています。


古い街道筋を歩くと神社があります。
離宮八幡宮


荏胡麻(えごま)油発祥地で油の製造と販売の中心「油座」として栄えていたそうです。
現在は油の神様として親しまれています。


創建1150年を超える歴史ある神社。


旧街道沿いには、味わいのある古い看板。


お膝元だけに、お店もサントリー推しです。


マッサンでは鴨井の大将が
「線路から見えるところに工場を作るんや。宣伝になるやろ」
という理由で決めた場所。


巨大で近代的なビール工場とは対極の、歴史と風格を感じるのがウイスキー工場。


ずっと変わらない看板の山崎蒸留所です。


穏やかな春の陽気の下で、テラスでお酒を楽しむ方がいました。


ウイスキー館に入ります。
前回は時間の余裕が無くてじっくり見れなかったので、今日は早めに来ました。


赤玉ポートワイン。
寿屋洋酒店の鳥井信治郎は、この商品のヒットで儲けたお金をウイスキー作りにつぎ込みました。
いわば、日本のウイスキーの母は、このワインとも言えます。


マッサンでも話題を呼んだヌードポスター。
当時としては大変センセーショナルだったことは想像に難くありません。


鳥井氏の執務室にあったボード。
そういえばドラマでも洋酒ボードがありました。


山崎蒸留所従業員の集合写真。
真ん中に座る鼻髭の男性がマッサンこと竹鶴正孝。
当蒸留所の初代所長です。
竹原や余市で彼の足跡を訪ねた旅を思い出しました。


幼い頃、父が飲んでいたようなおぼろげな記憶があるボトルたちが並んでいました。


27年前に他界した亡き父が愛飲していたオールド。
私のウイスキー入門もこのお酒でした。


確か父はオールドを飲み始める前は角だったはず。
今は私が家に買い置きしてハイボールを飲んでいます。


懐かしいポスター。


リザーブやローヤルにも手を出した父でしたが、最後はやっぱりオールドに戻っていました。
50も半ばになって、ようやく私もその気持ちがわかるようになりました。


ウイスキー・ライブラリー。
多彩な原酒がズラリと並ぶさまは圧巻です。


スコットランドのように小さな蒸留所が数多くあって、お互いに原酒を交換するという仕組みのない日本では、仕込み、発酵、蒸留、そして貯蔵の様々な工程を多様化することによって異なる味わいの原酒を造る必要がありました。
それらをブレンドすることで、日本人好みでありながら、結果的に世界にも通用するウイスキーを生み出してきたのです。
当たり前のように飲んでいるウイスキーですが、鳥井信治郎や竹鶴正孝の偉大さを改めて実感します。


一つ一つの樽の違いを確かめてみたくなるボトルの色。


吹き抜けには、長年蒸溜所で活躍したポットスチルや発酵槽などの実物が展示されており、ウイスキー造りの息吹が感じられます。


有料試飲ができるテイスティングカウンター。


セミナーの最初は工場見学から。
何度見ても工場見学は楽しい。
我ながら本当にお酒が好きなのだ、と思います。


あちこちに、役割を終えたポットスチルが遺されています。
退役しても、創り出した原酒はまだ眠っているのです。


工場に入ると何とも言えない良い香りに包まれます。
仕込槽はステンレスですが、発酵槽は木製。


ステンレス製もあるそうですが、木製を使うことにより、独特の風味が増すそうです。
これも、原酒のバリエーションを増やすための手段。


蒸留塔へ。
多数のポットスチルが並んでいます。


ここでもその形の違いによって、異なる原酒を造り出しています。


ニューポットと呼ばれる留出したばかりの未熟なモルトウイスキー。
この段階では無色透明です。


貯蔵棟へ。
ひんやりとしています。


ウイスキーの原酒は時間の経過とともにその量が減っていきます。
長年の熟成期間に、樽から僅かずつ蒸発していくのです。
ウイスキー作りの神秘ともいえる現象で、「天使の分け前(Angel's share)」と何ともロマンチックな呼び方をされています。
寝かせる時間と、量が減る、という二重のコストによって、熟成期間の長い原酒は高くなる、という理屈です。


ウイスキーの樽は他のいろんな酒を仕込んだ樽を再利用します。
この樽の材質や、以前どの酒の貯蔵に使われたかによっても、出来上がる原酒の味は大きく変わります。
形や大きさもしかり。


山崎蒸留所の一号樽。
「No.0001 1924」という数字が見て取れます。
その下にあるのは1960年。
残念ながら私の生まれ年の一年前。
今回も一生懸命探しましたが、1961の刻印は見つけることが出来ませんでした。


工場を抜けるとそこは山崎の山懐。
千利休が茶室を設けたという山崎の名水が湧き出ています。


さて、いよいよお待ちかねのセミナーです。
前回と比べるとかなりの大人数。
大きなホールは満席です。
指定された番号のテーブルに座ります。
私の周りは皆さん女性ですが、全体的には男性4割、女性6割といったところ。


シングルモルトウイスキー「山崎」「白州」のほか、今回はブレンデッドウイスキー「響12年」とバーボンウイスキー「メーカーズマーク」とショコラのマリアージュを新たに楽しめる企画となっています。

セミナーガイドさんの説明に従い、4種類のウイスキーとそれぞれの個性にあわせて厳選したショコラとのマリアージュを体験していきます。


ショコラの箱を開けます。
私はビター系が好きなので、ちょっと甘そうだなと思いましたが、ホールの中は女性たちからはため息が漏れています。


ブレンダー気分で色や香りを確かめます。


・「山崎」×「ハニージンジャー」
生姜のコンフィとハチミツのきいたガナッシュ。



・「白州」×「タルトタタン」
キャラメル風味のふじりんごコンフィとクッキー入りキャラメルミルクチョコの2層仕立て。


私には苦手なチョコの甘さですが、ウイスキーの味は今日の中では一番好み。


・「響12年」×「梅酒」
ウイスキー樽で熟成した梅酒の香り高いビターガナッシュ


・「メーカーズマーク」×「テ オランジェ」
アールグレイをオレンジ果汁でゆっくり抽出した香り豊かなフルーツガナッシュ。


バーボンは昔よく飲みましたが、久し振り。
家でも買い置きしてみようかな、と思いました。


もう一杯「山崎」があります。
これで美味しいハイボールの作り方を教わります。
小さめの氷でよくグラスを冷やして、水を切り、そこにウイスキーを入れます。


よくかき混ぜた後、炭酸を入れ、その後は一回だけ下から上にマドラーでウイスキーとソーダを馴染ませて終わり。


確かに旨い。
ハイボール用にもおつまみを下さいました。


お土産は「メーカーズマーク」

最近サントリーが猛烈に推している銘柄です。
工場見学でも宣伝を欠かしません。
鳥井魂は脈々と生きつがれていると感じました。


一時間半のセミナーを終え、ファクトリーショップ「IN THE BARREL」へ。
山崎ウイスキー館の中にある、樽をイメージしたショップです。
今日はお土産は買わないので、前回見れなかったお店の奥にある展示コーナーを見て回りました。


販促品の数々。


懐かしさを感じます。


昔からサントリーは宣伝上手だったのだな、と感心します。


「そういえば、ホットウイスキーって流行ったなぁ」
と思い出しました。
まんまと流行に踊らされていたのでしょう。


2,000円でウイスキー5杯とお土産。
たくさんの情報も貰いました。
鳥井信治郎と佐治敬三に頭を下げて工場を後にしました。




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