ロメスパとスパゲティは立ち食いそば屋的なスパゲティ店のこと。
立ち食いそばを「路傍の麺」、略して「路麺」と呼び、更にその変化形として路麺スパゲティ、すなわちロメスパと呼ばれています。
私の大好きな有楽町のジャポネが代表格ですが、いくつかの条件によりロメスパは定義されています。
①茹で置きのスパゲティをたっぷりの油(ラードが多い)で炒める
②極太麺を使用しデフォルトが大盛
③イタリアンではなくジャパニーズテイストの濃い目の味付け
リトル小岩井の存在は、私も10年以上前から知っていたのですが、自分の生活圏とロケーションが異なるために、なかなか訪問できないまま大阪に転勤となってしまいました。
今日は出張で東京へ。
10時半過ぎに東京駅に着きました。
午後からの会議に備え、早いランチを済ませておく方がいいという、自分に都合のいい解釈で大手町ビルに向かいました。
10時開店の店ですが、さすがにランチには早過ぎるだろうと思ったら、11時前にして既にロメスパを食べる猛者たちが店内にいるようで驚きました。
サンドイッチのテイクアウトも有名で、なかなか美味しいと評判です。
もちろんスパゲティもテイクアウトOK。
私が大好きな有楽町のジャポネと違って、テイクアウトは店内価格よりも安くなっています。
店内は明るく綺麗ですが、かなり狭く、テーブル席が4つ。
もちろん相席ですが、私が入店した時はまだ相席ほどの混雑ではありませんでした。
悩ましいメニュー群。
どれもこれも食べてみたいですが、今日は初回なので定番のジャポネにしました。
このメニューはロメスパ界では標準語のようです。
それにしても、大手町の一等地でこの低価格。
相当原価率が低いのでしょう。
確かに茹で置きスパゲティを炒めるだけですから、ほぼ人件費。
「おすすめ」
というお客さんが多いので、何のことかと思ったら、おすすめスパゲティというメニューがありました。
どうやら日替わり的なもののようです。
テーブルの上には粉チーズや各種調味料。
お店のB級味付けだけでは物足りず、自らのレシピで更にロマスパのB級度を高めようとするマニアには必要なアイテムです。
キャベツのピクルスが付いて来ました。
残念ながら厨房は見えませんでしたが、威勢よくスパゲティを炒める音と香りはしっかりと伝わってきました。
ジャポネ大盛。
有楽町ジャポネの大盛を想定していた私は、
「これならイケる」
と思いました。
豚肉、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームをにんにく醤油で炒めたもの。
スパゲティといえばこのビジュアル。
宙に浮くフォークです。
更には豚肉やマッシュルームを絡めて。
肉がたっぷり入っているのが嬉しい。
中盤に粉チーズを振って、味に変化をつけます。
完食完飲でした。
11時という時間にも関わらず、入れ替わり立ち代りお客が訪れては
「おすすめ、油少なめ」
とか
「醤油バジ、味薄め」
などと注文しています。
週に何度も来るロメスパ中毒なのでしょう。
有楽町ジャポネの全メニューを裏まで含めて制覇したと豪語していた自称ロメスパマニアとしては、忸怩たる思いとなったリトル小岩井初訪問でした。
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リトル小岩井 (パスタ / 大手町駅、東京駅、二重橋前駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6
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