連休中はランチの場所も限られます。
マンションを出ると猛烈な熱気。
「とにかく日陰に」
と天神橋筋商店街のアーケードに逃げ込みました。
ふと目に止まったは、ずっと気になっていた謎の居酒屋かんだ。
私が転勤してきた時からあるお店ですが、どちらかというと目立たないお店。
この天三の一等地に存在し続ける理由が気になっていました。
何より気になっていたのは、このランチの低価格。
その謎をいつか確かめようと思っていたので、今日は意を決して暖簾をくぐることにしました。
L字カウンターだけの店内。
いかにも下町居酒屋の風情です。
壁にはお約束のタイガース。
定食はやはり見間違えではなく、650円。
さんま塩焼きだけが680円です。
私は好物のだし巻玉子定食にしました。
最初に小鉢が出てきました。
豆腐とジャコのサラダ。
お味噌汁は赤出汁で、煮麺かと思ったら、なぜか蕎麦が入っています。
沢庵。
最後にご飯と出し巻。
その場で焼いてくれるのかと期待をしていた自分が愚かでした。
冷蔵庫から取り出して、チン。
出し巻の上にはなにやらソースがかかっています。
一口舐めてみると、ソースでも醤油でもありません。
おそらくは、デミグラスソース。
断面を確認。
ネギ、ジャコ、ニンジンなどが入った具だくさんの出し巻です。
オン・ザ・ライスで。
豆腐サラダもオン・ザ・ライス。
奥さんが一人で切り盛りしているのかと思ったら、程なくご主人が外出から帰ってきました。
今どき珍しいAMラジオが流れる店内。
タイガースの野球中継用にチューニングされたままになっているのでしょう。
もちろん他のおかずも作り置き。
それでも存続し続けるわけは、この650円の値付けによるのでしょう。
もちろん家族経営だとか、古くから借りているから地代が安いといったこともあるのかもしれません。
しかし、最大の理由はリピーターがいるということなのです。
天満の食の幅の広さと懐の深さを改めて知った気がしました。
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かんだ (居酒屋 / 南森町駅、大阪天満宮駅、扇町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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