今日は残業で、私が職場で一番最後になりました。
ちょっと一杯、できれば野菜も補給したいと思い、地元東天満の止まり木、居酒屋美尋に電話をしました。
「一人なら大丈夫」
と奥さんが言うので、暖簾をくぐりました。
相変わらずの繁盛です。
まずはカウンターの大皿から、切干大根と水菜。
スタートとしてはいいコンビネーションの組み立てです。
今日は、絶対食べようと決めてきたサンマの塩焼。
「はいっ、サンちゃん焼けたよっ!」
とマスターから渡されました。
美しい焦げ色。
つぶらな瞳が愛くるしい。
まずは大胆にはらわたと背中の身の厚い部分をミックスして、ワシワシと頂きます。
三岳のロックを舐めながら。
残してはサンちゃんに失礼です。
綺麗に頂きました。
テレビは天下分け目の阪神巨人戦。
7回の裏に同点に追いつくという緊張感のある展開です。
マスターも気になるようなので、手のかからない大皿料理のマカサラを中継ぎに起用。
同点のままテレビ中継は終了。
そのタイミングでう巻をお願いしました。
大きな鰻がカウンターの上に置いてあったので、そのまま蒲焼で摘まむのも良いけれど、たまご好きの私は、う巻にしてもらったのです。
サンマが秋の訪れをつげる食材なら、鰻は夏を代表する食材。
選手交代ともいえる競演です。
早い時間からいらしていたお客さんが立て続けに帰り、少し空席ができました。
ゆっくりとう巻を摘まみながら、お隣の常連さんご夫婦と会話も弾みます。
富山出身のマスターには、富山県の大阪事務所から毎月いろんなパンフレットが届きます。
私が来月能登、北陸にツーリングに行くことを先日お話したら、是非行くべきという鄙びた名湯を教えてくれただけでなく、わざわざ過去に届いたパンフレットを用意しておいて下さいました。
お料理も美味しくて安く、ご常連さんも皆さん気さくな方ばかり。
こんな家族的な付き合いのお店だからこそ、私に限らず皆さんが通うのだな、と改めて思いました。
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