「けさは何でしたか?最近のおすすめは、箱根そばのコロッケ&卵のせです」
というメッセージが通勤途中で飛び込んできました。
大阪でよくご一緒し、今は東京に戻った飲み友達のIさんです。
フェイスブックで私が今日出張だと知ったのでしょう。
立ち食いそばに造詣が深い彼の情報は、いつも大変参考になります。
今朝は天気も悪いので、新橋駅から直結の駅前第1ビルのおくとねで舞茸天玉そばを啜ろうかと思っていましたが、ここまで推されては方針変更です。
烏森口を出てニュー新橋ビルへ。
駅と反対側に回り込んだ所にあるお店。
焦っていたこともあって、この店を箱根そばだと思い込んで突入しました。
「SL広場に近い、もう少し明るい店だった気がするなぁ」
と、一瞬疑問に感じましたが、そのままカウンターへ。
しかし実はここが丹波屋という、異なる店だということをブログを書き始めてから知ることになります。
この記事にはっきりと丹波屋と書いてあるのに、目に入らないとは、人間の思い込みも恐るべし。
Iさんの勧めに従い、かけそばにコロッケと卵をトッピング。
もちろん私はここを箱根そばと思い込んでいます。
インド人のお姉さんがテボを軽やかに扱い、湯切りをする様は、インターナショナルシティ東京を実感します。
これがIさん推奨のコロッケ、とその時は思っていました。
卓上には赤唐辛子と、謎の液体。
かけそばにコロッケと卵トッピング。
コロッケをのせて、その上からたっぷりとツユをかけるのはちょっと違うなと、思わず声を上げそうになりました。
いきなりコロッケはつゆだくです。
赤唐辛子をたっぷりと入れます。
これは立ち食いにしては珍しいので、どれくらい辛くなるのか期待が膨らみます。
早速手繰ります。
もちろん仕入れ麺ですが、特段文句のない品質です。
ツユはかなり濃いものでした。
大阪の薄味に慣れた私には、久しぶりにパンチの効いた味ですが、蕎麦にはこの方が合うのです。
わかめやネギとも絡めて。
いよいよコロッケに取り掛かります。
まずはダイレクトにがぶりと。
更に食べ進むと、コーンなどの具材が姿を現します。
生卵を潰して、蕎麦に絡めて頂きます。
これが立ち食い蕎麦の醍醐味。
あっという間にコロッケは拡散し、卵も流出します。
「拡散防止」という国際条約が脳裏をよぎりますが、国際法の抑止力については歴史が証明済み。
安全保障の形骸化を実感します。
それでもなんとか秩序回復のために、戦力を投入しますが、もはや時すでに遅し。
しかも、ツユが濃すぎて飲み干せないという、私らしくもない体たらく。
すっかり汗だくです。
会社の始業までまだ30分はありますが、既にエネルギーを使い果たしました。
夜のもつ焼きまでに、戦線の立て直しを図る必要があります。
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丹波屋 (立ち食いそば / 新橋駅、内幸町駅、汐留駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.1
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