2015年12月16日水曜日

【転勤前の挨拶回り第22弾・23弾】戦友M部長の個人的送別会は、私の転勤のご挨拶を兼ねて、素敵なおもてなしが受けられる新地の「玉鬘」で。仕上げはひとりで地元の「bar mosh」に転勤のご挨拶

私の関西異動に遅れること5ヶ月、2012年6月に私が本社から引っ張ってきたM部長が、一足早く東京に帰任することになりました。
今日は、一緒に改革に取り組み、共に憎まれ役を引き受けてくれた彼を個人的に慰労する送別会。
心温まるおもてなしをしてくれるお店、ということで新地の玉鬘にしました。


私自身も、このお店は今年の夏以降のお付き合いなのでまだ日が浅いのですが、とてもママさんがよくしてくれます。
会員制の小料理バー。


まずは生ビールで乾杯。


突出しは生ホタテのイクラのせ


「魚卵の玉鬘やからね」
とママさん。


続いて蟹脚の剥き身


いきなり高級食材の連打にM部長は驚いています。


冷しトマト
仕入れにこだわるママさんなので、どれも素材の味が素晴らしい。


「今日は送別会でっしゃろ。パーッといきまひょ」
とママさん。

撮影・掲載許可済み

醸し人九平次 純米大吟醸 human(ヒューマン)


名古屋の萬乗醸造の手になる、山田錦精米歩合45%の純米大吟醸。
米作りから手がけ、異文化との融合を意識した酒造りの手法が評価され、パリの三ツ星レストランにも採用されて品薄になるほどの貴重なお酒。


いつものボヘミアングラスで。


ママを交えて乾杯です。
私は自分の異動が決まると、すぐにママにメールしたのですが、いつもレスポンスのいいママさんから返事は来ませんでした。
心配していたので、その件を尋ねると
「私、キャノンデールさんからメール貰った時、頭ん中真っ白になってもうて。せっかく仲良うなったのに、まだ8月からのお付き合いで、これからやと思てたから、ショックで何も返事できんかったんです」
そんな風におっしゃっていただいて、本当に有難い限り。


お料理はまだまだ続きます。
白子の焚いたん


日本酒が進む危険な料理。


ママさんが、後からいらした私の左隣のご婦人に
「今日はこちらさん、転勤で送別会なんですよ」
と話しかけます。
「そうなんですか。私がいつも読んでるブログのキャノンデールさんも転勤なんですよ」
とおっしゃいます。
私はびっくりして、そのご婦人の方に身体を向けました。
「そのキャノンデールは、私です」
ご婦人は目を白黒。
お近づきの印に一杯。


鯛のお造りが出て来ました。


玉鬘名物消しゴム切り。
それほど分厚い、という意味です。


「今日は特別にええもんがあるんですよ」

撮影・掲載許可済み

何かと思えば、新地の名店甚五郎キュウリ巻き


「甚五郎はんのキュウリ巻きを食べずして、新地の寿司を語るなかれ、ですわ。登録商標やから、よそではカッパ巻き言うんです」


新地が長いママさんには教わることが多く、それもまたこの店を訪ねる楽しみ。


さっぱりとしたキュウリ巻きは、ちょうどお口直しのようです。


分厚いブリの切り身が出て来ました。
刺身でもイケる寒鰤塩焼にしてくれるのです。


お酒を飲みながら、皆さんとお話しているうちにいい香りがしてきました。


美しい艶。
北陸のツーリングで旨い寒鰤を食べたことを思い出しました。


またまたすごい食材が登場です。


徳島のしいたけを焼いてくれます。


しいたけは大好物。
これだけ大きいと食べ応えがあります。


もちろん上物なので、風味も食感も最高。


そろそろ締め。
毎度お馴染みの炊き込みご飯ですが、今日のママはいつにも増して豪快です。


「今日はパーッと行くよ」
と大量の蟹脚をお釜に投入。
一合のご飯があっという間に見えなくなります。


更にこの生ほたても。
明日の食材に回せる鮮度なのに、使い切ってしまうのです。


ママは満面の笑みですが、こちらが心配になります。

撮影・掲載許可済み

更にお造りで出してくれた鯛の半身もそのまま投入。


まるでちゃんこ鍋のような豪快さで炊き込みご飯の仕込が完了。


炊き上がるまで、更に日本酒攻め。


炊き上がりました。

撮影・掲載許可済み


こんな贅沢なものを食べてもいいのでしょうか。


嬉しそうに炊き込みご飯を混ぜるママ。
 

ここで終わらないのが玉鬘ママの凄いところ。
イクラを大量にのせ始めました。


玉鬘ママ特製豪華海鮮炊き込みご飯


凄すぎる。。。


さっそく一口。
美味しく無いわけがありません。
しかもご飯よりも具が多いのです。


「皆さん、お代わりしてや。魚卵の館の炊き込みご飯やで」
と元気なママ。
少な目でお代わりを頂きました。


とてつもなく高級な食材をこんなに食べられて、本当に幸せ。


隣に座っているM部長は日本酒と美味しい料理で相当酩酊しています。
アルコール耐性が低い彼には、刺激が強い店だったかもしれません。
それでも、私なりの感謝の気持ちはお伝えできたはず。
お土産に漬物までいただいてしまいました。


北新地の地下街の入口でM部長とお別れの握手。
「本当にありがとうございました。すごく楽しい3年7ヶ月でした!」
「こちらこそありがとう。こちらこそ本当に助かったよ。また東京で」
戦友M部長のおぼつかない足取りの背中を見送って、私は北新地駅へと下りて行きました。



東西線で大阪天満宮に帰って来ました。
今日は、まだご挨拶できていないバーへ。
cafe bar mosh(モッシュ)


カウンターだけの小さなお店。
落ち着いた雰囲気と、気さくなマスターが素敵なお店です。


ハーパーのハイボールを頼みました。
「今度東京に戻ることになったんです」
「そうみたいですね。ホワイトラベルで噂を聞いたんですよ」
ホワイトラベルはご同業の飲食関係の方も仕事が終わってから集まるお店。
モッシュのマスターも、ホワイトラベルのお客さんが私の転勤の噂話をしているのを小耳に挟んだようです。


「お世話になりました」
と私。
「寂しいですね。今更ですけどフェイスブックでお友だちになっていただけますか?」
とマスター。
「もちろん」
と返事して、友達申請を受けました。


「1月に猟に行くので、いい燻製がお出しできると思いますから、また是非来てください」
とマスター。
狩猟免許を持つマスターは、能勢の山で熊や鹿などをハントして、自家製の燻製を作ってくれるのです。
後一回、来れたらいいなと思いながら、お会計を済ませました。



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