先週予約した上川南店にやってきました。
なかなか予約が取れないお店ですが、祝日の今日は幸い予約が取れました。
「湯どうふ」を謳う店。
カウンター席の真ん中でした。
まずはビールで喉を潤します。
お昼に美味しいラーメンを食べても回復しなかった身体が、ビールを一口飲んだだけで元気になっていくのがわかります。
「迎え酒」とはよく言ったもの。
ここ数週間、血中アルコール濃度は高いままです。
年内は無休。
おかげで私も予約が取れたのかもしれません。
日めくりカレンダーが、懐かしい昭和の匂い。
美味しそうなネタがいっぱい並んでいます。
しかし、今日は組み立てを考えて来たのです。
まずは湯豆腐を半丁で。
お出汁で煮て、とろろ昆布をのせた浪速居酒屋流。
柚子の風味が、なんとも似つかわしい。
最初にお出汁を一口。
どうしてこんなに優しい味が出せるのか、いつも感心します。
とろろ昆布は大阪らしい食材。
これを豆腐と一緒に口に含めば、身体が生き返るようです。
飲んだ後の締めに最高の一品ですが、今日はあえて先に頂きました。
お腹が空いている時に、この湯豆腐の美味しさを味わって、しっかり覚えておきたかったからです。
この店ではおでん鍋に出汁を張り、沸騰しないように温度管理をしています。
注文を受けた分だけ、鍋に移して熱くするので、豆腐にすが入ることがありません。
たかが湯豆腐、されど湯豆腐。
お出汁の滋味深い味といい、豆腐の質といい、実に手がかかっています。
もちろん完飲です。
残すわけがありません。
白子がありました。
昨日竹うちで醤油焼きを食べたので、塩焼きにしてもらいます。
プルプルトロトロの白子。
口の中で蕩けていきます。
これには日本酒しかありません。
金の印が巻かれた特級酒。
この店ではキンセンと呼ばれています。
最初はぬる燗で。
ガシラ煮付けを頼みました。
見た目はグロテスクですが、実に美味。
筋肉質のプリプリした身は、骨から離すのに手こずるほど。
もちろん頬肉や目玉が一番旨い。
甘辛いタレを絡めて白身の魚を摘まみながら日本酒を舐める、至福の時。
う巻。
下にはだし醤油が敷かれています。
鰻もたまごも大好物の私にとって、両方同時に味わえる最高の料理です。
日本酒はもう一本。
今度はうんと熱燗で。
疲れ気味の身体に滋養を。
鰻の肝焼き。
これがまた日本酒に合います。
締めはお寿司。
ここのお寿司はとても美味しいのです。
湯豆腐はご主人、揚物は奥さん、寿司は先代のお仕事。
見事な赤身の鉄火巻。
厚みのあるしめ鯖がのって、昆布で巻かれた名物の鯖松前寿司。
ひとつひとつ、大切に、しっかりと味わいました。
もちろん熱燗を舐めながら。
お会計を待つ間に濃いお茶を。
先代は昭和15年生まれだ、という会話を耳に挟みました。
だとすれば、私の母よりは7つ若いことになります。
親子二代で店を切り盛りする、なんとも昭和の家族経営が微笑ましく、また暖かいお店。
「今度転勤するんです」
とお会計を払いながら二代目に伝えました。
「そうなんですか。ちょくちょく来ていただいてたのに残念です。また出張とかあったら是非」
と言われました。
年に数回しか来ない、常連とも言えない私の顔を覚えていてくれたばかりか、こんなにもご丁寧に挨拶を頂けたことに感謝しました。
「ありがとうございました!」
とご家族全員から見送られ、外に出ると雨は上がっていました。
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