複数の路線が乗り入れる赤羽は、上野東京ラインのおかげもあって、会社のある新橋からも来やすくなりました。
駅前のロータリーは広々としていますが、一歩入ると路地裏にセンベロの聖地が広がっています。
最初は駅の南東エリアにある立ち飲みからウォーミングアップ。
風俗店が並ぶ一角にある桜商店603。
「酔っ払っている方はお断りします」という張り紙。
酔っ払っていない人がこの町にいるのか、という話ですが、実は赤羽の飲み屋ではどこにでも貼ってあります。
それほどこの町には泥酔者が多いということ。
コンクリ打ちっ放しの床。
大量の短冊。
テンションが上がります。
イス席もありますが、チャージが300円必要です。
この店で言えばグリーン車のような贅沢。
前金制、迷惑料という決まりにこの町の酔っぱらいとお店の緊張感を感じます。
まずは生ビール。
乾杯!
名物のレバテキを注文。
目の前の厨房でご主人がフライパンで炒めたレバが出てきました。
奥さんはすかさずキャッシュを要求。
5,000円ずつの出資金を私が預かり、その中からテーブルの上に置いた2,000円から支払います。
いつもニコニコ現金会計。
たっぷりのにんにくをのせて。
エンジンも暖まり、二軒目に向かいます。
二軒目は桜商店からすぐの立ち飲みいこい支店。
もちろんホッピー。
この店は黒のみ。
私たちは一番奥の席に案内されました。
もちろん相席。
程なく満席となりました。
かなりのオオバコながらも立ち飲みで満席というのは、山手線のような混雑状況です。
この店の短冊は、満席になると全貌が見えないという難があります。
そんな時は、他のお客さんの注文に聞き耳を立てて情報収集。
アジなめろう。
カシラ焼きを塩で。
串を抜いて食べやすく。
辛子を付けて。
これも大阪では食べられなかった豚もつ焼きです。
ナカをお代わり。
ツンデレのホール係のお姉さんを捕まえるのも一苦労。
忙しく走り回る彼女たちは
「は~い、後で」
と言ったまま放置プレイなのです。
しかし、そんな事にメゲているようでは、赤羽では飲めません。
お客さんのオーダー傾向から、この店は天ぷらが名物らしいと読み取りました。
そこでハムカツならぬハムの天ぷらをオーダー。
薄いロースハムを折りたたんで天ぷらにしてあります。
これは旨い。
「次の店は座りに行こう」
ということになりました。
お会計は二軒でもまだ4,000円払っていません。
今度は河岸を変えて、駅の北東へ。
ここが赤羽らしい一角。
OK横丁を抜けてブラブラと。
居酒屋が狭い路地に軒を連ねています。
今日は月曜日なので、人気のまるます家は定休日。
それはわかっていたので、川栄で鰻を摘もうと明店街へ。
ところが19時でもう閉店。
聞けば、鰻が売り切れたからだと言います。
ライバルたちの出足は早い。
OK横丁に戻り、居酒屋八起(やおき)へ。
ここではハイボールにしました。
カウンターとテーブル席。
この店も満員です。
かなりの人は私達同様赤羽以外から来ているのでしょう。
食事のバランスガイドがメニューの裏に。
この町の呑兵衛には馬の耳に念仏。
立ち飲みでちょっと冷えたので、もつ煮込み。
味噌に溶け込んだもつの旨味が美味。
オッパイ炒め。
脂肪と筋肉の混じりあったプリプリコリコリした食感。
大好きな酎ハイプレーン。
今日は初めて。
ウインナーフライ。
ピリ辛で旨い。
マヨを付けて。
座って飲んだので、少し落ち着きました。
まだまだ余裕があるので4軒目に向かいます。
ここもお会計は@1,000円以下でした。
そんな予報では無かったはずですが、市場のアーケードに避難します。
そこにも名店があるのです。
おでん種の店、丸健水産。
本来はおでん種を売る店ですが、店の軒先でも自家製おでんを食べさせてくれます。
「他店で飲酒の方はお断り」
と張り紙にありますが、泥酔して他人に迷惑をかけなければいいのです。
おでんと言えば、やはり日本酒でしょう。
持込禁止は当然ですが、張り紙があるということは、持ち込む輩がいるのでしょう。
グツグツと美味しそうに煮えています。
実にいい香り。
専門店だけあって、種の種類も豊富。
わからないものは、教えてもらって注文します。
店の前のテーブルへ。
もちろん立ち飲みです。
30分程度で、というお願い。
カレーボール、スタミナ、お好み焼き。
日本酒は赤羽の地酒、丸眞正宗マルカップ。
汁までしっかり飲み干しました。
うっかり日本酒のおでん汁割を頼み忘れましたが、それはまた次回。
もちろんここも@1,000円以下。
体調も良好なので、当初の計画通り5軒目へ。
今日5軒目は、馬ん馬んいくどん。
馬肉料理が食べられるお店です。
人気店なので予約が望ましいのですが、今日はちょうど出てくるお客さんがいたので、すんなりと入れました。
ドリンクは赤羽ホッピーにしました。
ラベルが赤いので赤羽、と呼んでいるだけなのですが。
突き出し。
馬刺し三品盛りを頼みました。
バラ。
赤身。
コウネ。
赤身とコウネを一緒に食べるのが旨いのです。
質の高い馬肉に満足。
本日のおすすめから馬肉コロッケを。
サクサクの衣と、ホクホクの中身。
馬肉もしっかりと入っています。
ホッピーはナカをお代わり。
ポテサラを今日頼んでいないことを思い出しました。
うっかりしていました。
もう一杯だけ。
最後は再び酎ハイプレーンで締めくくり。
気になるお会計は、馬刺しが高かったこともあって、@1,000円を超えてしまいましたが、それでも@2,000円以下。
5軒トータルで、最後に5,000円を少し超えてしまいましたが、ほぼ@1,000円。
やはり赤羽がセンベロの聖地であることが証明されました。
予定通り5軒回って大満足の赤羽センベロツアー。
まだまだ飲める気がしますが、そろそろ帰らないと千葉の自宅まで戻れません。
未訪の宿題店巡りは、次回のお楽しみにします。
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馬ん馬んいくどん (馬肉料理 / 赤羽駅、赤羽岩淵駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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