H先輩とは同じ沿線。
「勝田台の角一で飲みましょう」
と誘いました。
地元ではもちろん、関東のもつ焼き好きにも知られた名店です。
今日はあいにくと強い雨。
早めに家を出て、17時の開店のずいぶん前に着きました。
7年ほど前に会社帰りに通い始めたころは、ネクタイを締めている客など私くらいしかいなかった店で、暖簾を潜れば席が空いていたものですが、今ではふらりと入れないような人気店になってしまいました。
今日も、2週間前に予約を入れて、万全の体制です。
17時には暖簾がかけられ、提灯の明かりも灯りました。
もう入っても良さそうです。
もつ焼きの脂が合板ベニヤに染み付いて、実に味わい深い店内。
足元はコンクリの打ちっぱなし。
久しぶりの乾杯です。
とりあえずもつ煮込み。
しっかり煮込まれたもつの旨味が味噌仕立ての汁に沁み出して、相変わらず旨い。
すっかり見慣れたメニューですが、やはり何をどの味で頼むのか、という組み立てを考えるのは楽しいこと。
まずは生。
タン刺を。
ごま油、にんにく、生姜の三種類で食べ比べ。
生ビールの後は、もちろんホッピー。
いつでもホッピーが飲める幸せは、帰任して改めて実感。
一品を頼みました。
カジキマグロの照り焼き。
にんにくの効いた薬味がのっています。
焼き物が出てきました。
レバはタレで。
レアな焼き加減が絶妙。
ガツはこの店の名物、にんにくタレで。
にんにくの風味とプリプリとした食感がいい。
ホッピーはナカをお代わり。
ハツは塩で頼みました。
大好きな部位。
やっぱり旨い。
アルコールは、ちょっと変化をつけて焼酎のソーダ割り。
大阪でよく飲んだプレーン酎ハイよりも、もっとストレートで素直な味。
生海苔酢。
これは初めてですが、さっぱりとする味。
「頼むのを忘れていたよ」
とポテサラを頼むH先輩。
自家製で旨いのです。
ハイボールにしました。
H先輩とは地元が同じということもあって、公私に亘る会話で盛り上がり、アルコールも進みます。
もうちょっとだけ、つまみたい気分。
お新香の盛り合わせを頼みました。
最後は魔王をロックで。
17時からの飲み会はもう21時近く。
帰りの時間を気にしない飲み屋で、しかも気のおけない先輩がお相手とあっては、酒が進み時間が深くなるのは必定。
実にいい休日の地元飲みとなりました。
角一で4時間飲んで話して、先輩と別れました。
午後から降り始めた雨は、激しくなっています。
真っ直ぐ帰ろうと思ったのですが、バス通りで昔食べたことのあるラーメン屋を見かけました。
その店には食指が動かなかったものの、急にラーメンが食べたくなって、近隣のラーメン屋を検索してみました。
そこでヒットしたのが、角一とはバス通りを挟んで反対側の飲食街にある麺や田中。
この辺りでは評価も高いので、試してみることにしました。
10人ほどのI字カウンターだけの店。
個性的な三種類のラーメンから、店の外壁に大きく書かれていたイチ推しのたまりそばにしました。
もちろん味玉子をトッピング。
土曜日の遅い時間とあって、郊外のラーメン店は閑散としています。
寡黙ながらもにこやかな店主が鍋に向き合います。
意外と時間がかかりましたが、それは麺が中太だからかもしれません。
まずはスープを一口。
ダイレクトな醤油の味は、いかにも薩摩産本醸造だという仄かな甘みを感じます。
千葉市の藤代製麺との共同開発だという中太ストレート麺は、腰もあり、のど越しも良い。
大振りのチャーシュー。
味玉子はちょっと固めだったのは、個人的には残念。
最初はちょっと甘いかな、と思ったスープも、食べ進むうちに自然に感じられるようになってきました。
塩らーめんや青唐辛子麺も気になるところ。
再訪はあり。
久しぶりの〆ラーメン。
ちょっと罪悪感を感じつつも、満足。
一段と激しくなった雨の中を、駅へ急ぎました。
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麺や田中 (つけ麺 / 勝田台駅、東葉勝田台駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.3
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