「ナンディニ」の南インド料理バイキングで腹パンになったとはいえ、今日は食べたいものがありました。
虎ノ門の昭和レトロ喫茶ヘッケルンの名物ジャンボプリンです。
12時過ぎなので、まだ喫茶店のピーク前。
ドアを開けると空席がありましたが、奥さんしかいません。
「マスターが出かけてるので、帰ってきたらお出しします」
と言われて、心配になります。
「どれくらいで帰ってくるんですか」
「5分か10分でしょうか」
と奥さんが答えた1分後にマスターが両手に業務用食パンを抱えて帰ってきました。
買出しに行っていたのです。
オーダーはもちろんプリンセット。
ドリンクはアイスコーヒーにしました。
先程ランチで食べたナンディニのスパイシー料理で発汗したからです。
アイスコーヒーが出て来たところで、お客さんが続々と訪れ、満席になりました。
急に忙しくなったマスターですが
「ジャンボプリンは世界に一つしかない。俺が50年前に作ったんだ」
とカウンターのお客さんに口上。
「それ、何回言ってるの」
と奥さんにたしなめられますが、マスターは意に介しません。
そんな軽口を叩いていながらも、彼は手際よく注文をこなしていきます。
幸い私のプリンは、さほど待たずに出てきました。
何度も食べた、ここのジャンボプリンですが、やはりいつ見ても感動します。
たまご好き、プリン好きの私には、こんな大きなプリンを独り占めできることが幸せ過ぎるのです。
スプーンを入れて、口に運べば、プリンの甘みとカラメルの苦みが口の中に広がります。
いつもならペロリと平らげるのですが、ランチのバイキングがボディブローで効いてきて、ペースも鈍りがち。
なんとか完食しましたが、今日は晩ご飯抜き確定です。
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