2018年12月11日火曜日

【悲報】虎ノ門サラリーマンに人気のランチスポット、昭和割烹「美村」が再開発で50年の歴史に幕


私が美村のランチをつぶやいた先月のTwitterに、先週コメントが付きました。
なんと12月いっぱいで閉店するというのです。
先日、建設中の日比谷線の新駅の名前が「虎ノ門ヒルズ駅」と決まりましたが、その新駅工事の再開発のど真ん中に残る昭和レトロビルの一階に入っている割烹です。


このビルが歪な形で残っているので
「立ち退きに応じなかったのかな」
と思っていたのですが、実はやはり立ち退くことになっていたのです。


先月半ばに来たときは、まだそんな情報はなかったので、最近明るみになった模様。
昨年末に突然廃業した花たろうと並び、私が贔屓にしていた昭和割烹の魚ランチだけに、悲しみが止まらない杏里的な気分です。


通常なら行列が途絶える12時半ですが、今日はまだ行列があります。


店に入ると、引き戸の裏に閉店のお知らせが貼られていました。
50年の長きに亘る歴史は、私の人生にも重なり、去りゆく昭和、平成を痛感します。
しかも12月20日で閉店と書いてありますから、もう10日もありません。


閉店の噂が広まったのか、12時半で煮魚は全て売り切れ、焼魚も三種類しかありません。
その中からラストワンのにしんにしました。
にしんを置いている店はなかなかありません。


卓上のお盆には生卵と漬物がセットされています。
生卵は納豆か冷奴に変更可能ですが、たまご好きの私はこのままでOK。


生卵を割ってスタンバイ。


魚が焼ける頃合いに味噌汁とご飯が出てきます。


少なめで頼んだご飯ですが、デフォルトの大盛で出てきました。
よそい直して貰うのも悪いので、食べることにします。


焼魚は焼き置きを温めて出すお店ですが、それを感じさせない旨さがあります。


なかなかのボリュームですが、正しいサラリーマンランチ。


やけにデカいと思ったら、子持ちでした。
数の子だと思えば、お得。
小骨の多いにしんですが、身離れが良いので、意外と食べ易い魚です。


もちろんオン・ザ・ライスで。
子が大きい上に、ご飯も大盛ですから、間違いなく腹パンのパターンです。


半身を食べ終わったところで、既に腹パンの兆し。


中盤、ライスが少なくなったところで生卵をインして卵かけご飯をシャバシャバで。


もちろんTKGにもオン・ザ・ライスで。
予想通りの腹パンランチでした。


奥さんに
「完全にやめちゃうんですか?」
と聞くと、
「いえ、虎ノ門で探してるんですけど、いい物件が無くて」
という返事。
それはそうでしょう。
次から次へと小さなビルをぶち壊して、高い家賃のドデカいビルを建てるのですから、個人経営の小さな店の入居する場所など減る一方です。
都会の個人営業店は、後継者不足だけでなく、再開発の立ち退きも大きな課題となっているのです。
1964年のオリンピックで東京は大きく変わりましたが、2020年のオリンピックで、その東京は、また大きく変貌しようとしています。
それが良い事なのか、悪い事なのか、は後世の判断に委ねることになるのでしょう。

20日までに、後何回来れるかな。


 
昼総合点★★★☆☆ 3.5


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