稲庭うどんの七蔵。
とにかく大変な人気のお店です。かつてこの新橋駅前ビル1号館の地下の奥でひっそりと営業していた時は、こんな事はなかったのですが、あれよあれよと人気が出て、とうとう本業である夜の割烹の営業を止めてしまいました。
地下にあったときは、このビルとは思えないレベルの高い割烹で、そのコースの締めに出てくる人気の稲庭うどんをランチに供し始めたのがきっかけでブレイクしました。
二階に移転して何年経つか、記憶は曖昧ですが、学食のようなスタイルになって雰囲気は一変しました。
丼を付けるとサラリーマンランチ二食分になってしまう、まるで築地場内のようなインフレぶりに、私は足が遠のいていました。
しかし、11時に新橋で身体が空いてランチとなり、さすがに11時なら空いているだろうと、怖いもの見たさもあって、実に久しぶりに二階へとエスカレーターを上がります。
店外行列はありませんでしたが、既にオオバコの店内は6、7割の入り。
しかし、11時に新橋で身体が空いてランチとなり、さすがに11時なら空いているだろうと、怖いもの見たさもあって、実に久しぶりに二階へとエスカレーターを上がります。
店外行列はありませんでしたが、既にオオバコの店内は6、7割の入り。
という事は、開店前に相当な客待ちが発生していたはず。
なんだかすごい。。。
稲庭うどん中盛りとサーモンとまぐろのミックス丼のセットにしました。
大枚1,400円。
牛丼なら三杯食える値段です。
かなり久しぶりですが、レディース部隊の従業員は一段と増え、お客さんを如何に効率よく捌くか、というエネルギーが漲っています。
かつてはカフェテリアよろしく食券プレートを持ち、トレーをスライドさせながら並んで待っていたのですが、今はお客さんを先に着席させて、料理は全てホール係が管理する、というある意味通常の飲食店のような、それでいてこの学食形式には極めて不釣り合いなシステムが構築されています。
テーブル席に当然の如く相席で案内され、お茶を出されて待つこと5分。
トレーからはみ出す大きなザルにのった稲庭うどんと、小さな丼に入った海鮮丼、その海鮮丼よりも大きな器に入ったつけ汁が出てきました。
なんだかんだと言いながら、いざ目の前に料理が出てくると、不思議と胃酸が分泌されてくるから不思議です。
懐かしいお新香をひと口食べてから、稲庭うどんに着手します。
冷水でキリっと締めた稲庭うどんを手繰って、アツアツのつけ汁へ潜らせてから啜ります。
昆布やカツオの出汁、鶏ガラなどを使っているのでしょうか。
みりんや醤油、胡麻も多用していると思われますが、詳細は謎。
いわゆる「秘伝」というやつです。
今日は刻んだふきのとうとねぎが薬味でしたが、ふきのとうよりも、みょうがの時が私は好き。
濃厚なつけ汁は、このまま飲んでも美味しい。
濃厚なつけ汁は、このまま飲んでも美味しい。
一方、サーモンとまぐろのミックス丼は大きな切り身がそれぞれ三切れ。
刻み海苔がトッピングされています。
自家製のお新香をお代わり。
これも昔はセルフサービスでしたが、今は持って来てくれます。
セルフサービスが退化し、接客が進化するという不思議な状況です。
頭の中でくだらない事を考えつつも、食べ終わりました。
もちろん最後はスープ割り。
卓上のポットから控えめにお湯を注いで、完飲。
確かに美味しい。
とても美味しい。
でもこの雰囲気で、この食器で、乾麺を茹でただけの稲庭うどんの小サイズで900円が最安値とは、やっぱり私は釈然としません。
でもこの雰囲気で、この食器で、乾麺を茹でただけの稲庭うどんの小サイズで900円が最安値とは、やっぱり私は釈然としません。
「客単価1,200円として、4時間で何回転して、原価率は・・・」
などと一日の粗利を、つい計算してしまいます。
とはいえ、いつかまた、忘れた頃に食べにくることでしょう。
11時20分に店を出ると、既に行列が長くなりつつありました。
ごちそうさまでした。
とはいえ、いつかまた、忘れた頃に食べにくることでしょう。
11時20分に店を出ると、既に行列が長くなりつつありました。
ごちそうさまでした。
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