今月の「下町はしご酒の会」は、珍しく世田谷区下馬。
しかも、はしごせずにじっくりと一軒で飲もうという企画。
世田谷に住むメンバーのS君が、お気に入りのお店です。
毎回「どこに行ってどこを回るか」頭を悩ませている永久幹事の私は、今日は何も考えなくていいので、気が楽です。
池尻大橋からタクシーで住宅街の中へ。
世田谷は道が狭く、斜めに交差しているので、よそ者には方向感覚が掴みにくい街です。
車が横付けされたのは、そんな住宅街の路地裏。
実に雰囲気のある構えの店の簾暖簾をくぐって店内へ。
細長い店は、さほど広くはありません。
実に昭和な風情を残す佇まい。
黒板のメニューはもつ料理以外にも、魅力的なラインナップが豊富にあります。
予約してあった一番奥のテーブル席に腰掛けて、宴の始まりです。
私はホッピーからスタート。
三冷で出てきます。
まずは乾杯。
突き出しはきゅうりちくわ。
そこへ、遅れてきたG君も合流し、改めて乾杯です。
「はがくれ」の早分かりメニューがありましたが、今日はこの店の先達であるS君に任せておけば間違いありません。
最初は刺身から。
常連のS君が絶賛するこぶくろ刺し、てっぽう刺しはにんにく大根おろしで。
がつ刺しは味噌味で。
鮮度も処理も文句ないクオリティです。
品の良い味噌仕立ての牛煮込みまで基本を押さえました。
一品も攻めてみます。
ニラ玉は絶妙なフワトロ。
ホルモン焼きは、濃厚な甘辛いタレが、実にいい仕事をしています。
私は三冷ホッピーをお代わり。
みんなが気に入ったてっぽう刺しをお代わりしてから、焼き物に展開します。
シロはタレで。
塩でかしら、はつ、たん。
てっぽうも。
みの焼きもホルモン焼きと同じ甘辛ダレが、コリコリと弾力のあるみのの旨味を引き立てます。
私はアルコールを焼酎にチェンジ。
膨大なラインナップから山ねこのロックをチョイスします。
更に一品で、私の希望のウインナー、Tさん希望のなす味噌炒め。
ここで出てきた揚げあられが絶品。
揚げ立てアツアツで、お酒が進む最高のおつまみです。
もつ焼き屋といいながら、餃子も美味しく、しかも羽根付き。
再びホッピーに戻って、山東菜お浸しで口直しです。
飲み始めて既に三時間が経過しています。
ここでいよいよ締め。
どうしてもナポリタンが食べたいというI君をS君が諫めて頼んだ焼きそばは 柔らかめで麺が短く切れています。
ソース味がナイス。
タンメンは、酔っ払ったG君が汁を自分のスーツにこぼしてしまうという惨事はあったものの、ラーメン屋レベルのクオリティ。
「もういいよ」
というみんなの静止を振り切って、大食いのI君が頼んだチキンカレーが、かなりのハイレベル。
スパイス使いも素晴らしく、カレー屋ができそうです。
もつ良し、一品良し、焼酎良し。
ロケーションだけが難ですが、だからこそ入りやすい店なのかも知れません。
なかなか来れない、良いお店紹介してもらいました。
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