新橋駅前ビル1号館1階のエスカレーター脇にラーメンの新店が開業したと友人のSNSで知りました。
リモートワークで出社日も限られているので、お店の入れ替わり情報に疎くなっています。
早速、出社日の今日、リサーチに訪れました。
かつてスタンド蕎麦屋「三松」があった場所。
三松は、このビルに相応しい「ザ・新橋」的なスタンド蕎麦屋でした。
ラーメンがメニューにあったので、天ぷらをトッピングするという、今は無き有楽町「新角」のB級グルメ「天ぷらラーメン」が頼めたので、重宝していました。
コロナ禍にひっそりと閉店してしまったその三松に後に、このビルには異色の明るい造りのスタンドラーメン店「はるちゃんラーメン」がオープンしました。
この「ちゃん系ラーメン」は都内に増えつつあり、一説によれば、煮干しラーメンで有名な「ラーメン凪」と関係があるとか、ないとか。
真偽のほどはさておき、煮干しラーメンは好物なので、行列を避けて開店の11時過ぎにチェックインしました。
三松を居抜きで利用しつつも、明るい木目のインテリアに造り変えていて、すっかり新店の装い。
表の小さな券売機で食券を購入。
メニューは限られています。
こだわり玉子が美味しいとも聞いていますが、開店から間もなく値上げという表記。
奮発してチャーシューと玉子が入った「全部入り」の「特製中華そば」にしました。
1,200円といえば、新橋サラリーマンのランチ二食分ですから、清水の舞台。
しかも、新橋駅前ビルのラーメンですから、ちょっと価格設定は疑問。
券売機の横には除菌液と不織布エプロン。
おっちょこちょいの私には有難い。
まだ空いているカウンターに着席し、ワンオペの女性店主に食券を渡します。
背脂が入れられると書かれていたので、少し入れてもらうことにします。
水は紙コップのセルフサービス。
お店の天井下のカウンターに煮干しの箱がありました。
千葉県大網白里町産と見て取れます。
少し待って、特製中華そばがカウンター越しに出てきました。
スープはナミナミと入っていて、受け皿に零れるほど。
トッピングもスープの表面張力と拮抗するような状況です。
飲兵衛の私は、日本酒を思い出しますが、この受け皿のスープは、丼に戻して飲むわけにはいきません。
煮玉子の黄身の色は鮮やか。
チャーシューがミッシリ。
喜多方ラーメンのようです。
メンマ、青ネギ、そして紅白のお麩が可愛い。
背脂はセンターにまとめてオンされています。
焼き海苔が4枚。
まずはスープをひと口。
煮干しの風味もさることながら、しょっぱい。
凪のラーメンは食べたことがありませんが、もしこれがその流れを汲むのなら、好き嫌いが分かれるかもしれません。
平打ちの太麺は緩いウェーブがかかっています。
これは、小麦の風味もしっかり感じることができ、腰もあって、私好みの麺でした。
チャーシューは厚切りですが、とても柔らかい。
何枚入っているのか数えるのを忘れてしまいました。
煮玉子に着手。
個人的にはもう少し半熟が希望ですが、これも好みの問題。
中盤に卓上のニンニクをインして味変。
そういえば、昨日の昼もラーメンで、ニンニクも入れました。
二日連続のニンニクですが、どうせマスクだし、会社で会う人もいないので構わないでしょう。
ブラックペッパーも振りかけます。
完食です。
麺や具材は美味しかったのですが、スープはどうにもしょっぱすぎました。
既存店が苦しむ一方で、家賃も下がって、居抜きで新店開業のハードルも下がっているのでしょう。
このビルに場違いのお高い「ちゃん系ラーメン」が定着するのかは、「市場の判断」ということになります。
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