城東エリアがホームグラウンドの私ですが、コロナ禍とリモートワークで、会社帰りの一人飲みも随分減りました。
第七波も収束の傾向にあり、そろそろ私なりの「ニューノーマル」を模索しようと、活動を再開します。
コロナ禍の間は、大好きなお店に行くのが精一杯でしたが、これからは懐かしいお店や、新規開拓もマイペースで訪ねてみようと思います。
そこで、コロナ禍で実現できなかった企画に改めて取り組むことにしました。
駅から離れたところに点在する江戸川区の名酒場を飲み歩くという企画です。
会社帰りに向かったのは都営新宿線篠崎駅。
今日のお店は「酒処 大林」。
篠崎駅から徒歩だと18分かかる、住宅街の商店街にある酒場です。
さすがに歩いては行かず、バスに乗車。
6分で新町商店街入口に到着。
あの有名な焼肉ジャンボの目の前がバス停でした。
そう言えば、ジャンボも四半世紀は来ていないかもしれません。
こんなに駅から離れたところに商店街。
昭和レトロな雰囲気が素敵ですが、ご多聞に漏れず廃業のお店もあるそうです。
商店街を少し歩いた先にお店がありました。
酒処 大林。
染め抜きの暖簾と大きな赤提灯が、私を出迎えてくれました。
タイムスリップした空間に、大衆酒場らしいコの字カウンター。
そしてこんな所にもアクリル板です。
店内の壁にはびっしりと短冊メニュー。
いったいどれほどの料理があるのでしょう。
短冊メニューが多ければ多いほど、私のテンションも上がります。
酒場放浪記で観て以来、ずっと来てみたかったのです。
黒ラベルの小瓶でスタート。
突き出しは白菜の昆布漬け。
素朴ながらも味わい深い一品です。
下町居酒屋の定番ともいえるマグロ刺しをつまみに、瓶ビールも進みます。
アルコールをチェンジ。
宝焼酎ハイボールの赤を頼みます。
いわゆる下町ハイボールです。
初めての店なので、出された紫蘇エキスと炭酸がジョッキに収まるのかどうかがわからず、恐る恐る割ってみます。
結局ジョッキより少し少ない分量でした。
氷が別売りなのに気が付いて、氷半分を頼みます。
これで丁度いい塩梅になりました。
こんなささやかな発見も、初めてのお店ならではの楽しみと言えます。
ちくわ磯辺揚げを注文。
私の好きな酒場のつまみの一つです。
赤ハイボールをお代わり。
今度は段取りもわかっているので、大丈夫。
ふと見ると、締めの料理の短冊がありました。
麺類までこんなに豊富な店はなかなかありません。
ラーメンが気になりましたが、それは控えておきましょう。
好物のたまご料理から、ニラ玉で締めることにします。
トロトロの半熟加減が最高です。
コの字カウンターを仕切るのは優しい笑顔のお母さん。
奥の厨房の男性が息子さん、私が店に入った時にホールにいた女性がその奥さんではないでしょうか。
家族経営のアットホームなお店で、ゆるりと1時間ちょっとのひとり酒。
お母さんにお礼を告げ、お店を後にしました。
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