今日は出遅れランチ。
以前から気になっていた銀座ナインの奇妙な店に行ってみることにします。
新橋の交差点から地上に出ますが、アスファルトの照り返しで銀座ナインまでのわずかな距離で汗だくです。
地下に降りると、エアコンがしっかり効いていて人心地。
今日の狙いのお店は家庭料理「一木」(ひとつぎ)。
はす向かいにある洋食のはと屋に食べに来るたびに
「奇妙な店だなぁ」
と思っていた定食屋。
家庭料理を謳っていますが、何でもありのごった煮メニュー。
そのメニューは、不規則で、微妙に偏っているようにも見えます。
写真入りの手書きPOPが所狭しと貼られた店頭は、客寄せのつもりでしょうが、客が引いてしまう恐れもある際物です。
今は無き立石のディープ居酒屋「とっちゃんぼうや」の店頭を思い出しました。
意を決して店内へ。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
という私のB級グルメ道の「座右の銘」に従います。
店内は店の外と同様、貼紙だらけのカオス。
12時半過ぎとあって、店内は空いていました。
韓国人の女性がホール係。
厨房のご主人との関係性は不明ですが、家族経営と思われます。
雰囲気に呑まれそうになりながらも、私はなんとか豚生姜焼きをご飯少な目で頼みました。
お茶はセルフサービスだと、韓国人の女性がシステムを説明します。
山積みになった不揃いの湯飲みから一つ取り上げて、今時珍しい巨大なやかんからお茶を注ぎます。
漬物や小鉢類が厨房の前のカウンターに置かれています。
これもセルフサービス。
「ピリカラ」
と書かれた札が挑戦的。
和食のようでいて、そうではないようです。
日韓友好の証。
転んでもただでは起きない私は、全種類ピックアップしてテーブルに運びます。
そこへ豚の生姜焼きが出て来ました。
レタスやキャベツを敷き詰めた上に生姜焼きがのって出て来ました。
なかなか珍しい盛り付けスタイルです。
少なめのご飯と味噌汁。
銀座のディープ食堂で、日韓友好ランチが整いました。
まずは味噌汁をひと口。
これはさすがに和風です。
豚の生姜焼きをオン・ザ・ライス。
おかずもオン・ザ・ライスで頂きます。
茄子の煮びたしが美味しかったのですが、全体的にどれも唐辛子が効いていて、どこの国の料理を食べているのか一瞬わからなくなります。
豚の生姜焼きを食べ進むと下から麺が出て来ました。
スパゲティかと思って食べると、全く違う謎のヌードルでした。
常連と思しきお客さんが黙々とカオスランチを食べています。
そこへ、初めて来たと思われる30代前半の男子3人組が飛んで火にいる夏の虫。
もの珍しそうに店内を眺めながら、料理をオーダーしていました。
どんな料理が出て来るのか見てみたかったのですが、私はもう食べ終わっていましたし、会社に戻らなければいけません。
銀座にこんな店があるとは、B級グルメを気取る私もまだまだ修行が足りないと痛感しました。
という、もう一つの「座右の銘」も思い出した今日のランチでした。
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