妻の実家からさほど遠くないところにある鳴海の味噌煮込みうどん「ミッソーニ」。
まだ息子たちが小さい頃からあるお店ですが、イタリアのファッションブランドかと思ってしまうネーミングがずっと気になっていました。
息子たちは亡き義父に連れられて何回か食べたことがあるのですが、私は未訪。
この日は次男と「天然温泉 緑 楽の湯」で朝風呂を浴びた後、そこからほど近いミッソーニでランチを食べることにしました。
ロードサイドの一軒家。
と言っても別の店舗と共用です。
1958年創業でミシュラン東海にも掲載されたというネット情報がありましたが、そんなに古く、評価も高いとは知りませんでした。
玄関で靴を脱いで下駄箱に入れるシステム。
板張りのフロアは掘り炬燵になっています。
店内にはカクキューの幟。
岡崎の八丁味噌の老舗です。
店内でもカクキューの味噌を売っています。
特別な結びつきがあるのでしょうか。
次男も久しぶりで味の記憶は曖昧なようです。
彼はかしわ味噌煮込、私は親子味噌煮込にします。
息子たちが義父にご馳走になって喜んでいた「セルフサービスのおでん」というのは「八丁味噌田楽」のことのようですが、この日は見当たりませんでした。
夏場はやっていないのかもしれません。
「冷たい味噌煮込みがあったら食べたいくらいだね」
と冗談を言っていたら、味噌ざるうどんという類似商品がありました。
しかも、隣のテーブルのお客さんが頼んでいたと後でわかります。10分ほど待って味噌煮込みうどんが出てきました。
グツグツと煮立っているのが、土鍋の縁からわかります。
まずは味噌スープをひと口、やけどしないように慎重に。
山本屋などと違って出汁感はなく、八丁味噌の特徴である濃厚なコクと酸味、渋みがダイレクトに伝わってきます。
味噌煮込みうどんはいろいろ食べましたが、この味は初めてです。
土鍋からうどんを引き上げます。
土鍋の蓋を裏返し、それを器代わりに食べるのが味噌煮込みうどんのお作法だというのを教わったのは、新入社員で名古屋支社に配属された遠い昔の思い出。
少しずつ取り分けながら食べ進むことで、土鍋の煮込みうどんは熱いまま、食べる分だけ冷ましやすいという合理的な食べ方です。
うどんは固めの細め。
やや粉っぽい印象です。
かしわと玉子も蓋に移します。
親子うどんというわけです。
お楽しみの半熟玉子を潰して、麺に絡めます。
もちろんうどんとも。
かしわは大きなサイズで食べ応えあり。
ちょっと辛いかな、と思いながらも妙に後をひく味噌スープは、結局飲み干してしまいました。
結局、次男の記憶は正確には蘇らず「こんな味だったような気がする」というコメント。
ミシュランにも紹介されたとのことですが、私は初めて食べたタイプの味噌煮込み。
個人的には山本屋の方が口に合う気がしました。
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