数ある大阪の下町でも最もディープと言われる西成。
その西成でも最強と言われるのが鶴見橋商店街のエリアです。
地下鉄花園町駅北側の国道26号から阪神高速堺線津守出入口付近にかけて東西1キロを貫く大阪市内でも天神橋筋商店街に次ぐ規模のアーケードの長い商店街。
戦災を逃れた一角もあって、戦後の匂いどころか戦前の匂いすら色濃く残る大阪のディープサウス。
その商店街の西端にある伝説の焼肉屋政ちゃんを訪ねて行ってきました。
一見さんお断り、予約で何カ月も先まで一杯、ヤンマガのネイチャージモンで紹介されるほどの伝説の店。
止まり木のワインバーで親しくなったKさんが予約を持っているというのでお願いして連れてきてもらいました。
Kさんは10年通っているそうですが、予約が取れるようになったのは5年たってから。
ハードルの高いお店です。
今日はKさんの取引先のOさん、そして私と同じ職場で仕事のつながりがあるM部長の4名です。
阪神高速の津守出入口で降り立つと、そこは明らかに空気が違います。
少年時代親から「絶対遊びに行ってはいけない」と言われた町です。
鶴見橋商店街のアーケードに入ります。
いきなりこんな雰囲気。
商店街から肉屋と定食屋の間の路地に入っていきます。
案内看板などはありません。
ありました。
焼肉政ちゃん。
狭いカウンターだけの店。
卓上にはガスコンロがセットされています。
メニューはありますが、基本は政ちゃんにおまかせです。
強烈なドB級に私も興奮してきました。
まずはビール。
といってもこの店にはビールしかありません。
他のアルコールが飲みたければ持ち込み。
チャージは不要でKさんは持ち込んだ焼酎をキープしています。
まずは生から。
タン生。
見事な脂のサシ具合と絶妙な塩の味付けにいきなりノックアウト。
Kさんは予約ノートを政ちゃんから借りて、空き枠を探し始めました。
ハツ生とレバ生。
ハツ生は余分な筋が落してあって、他ではない食感。
今や幻となったレバ生。
臭みなど全くない鮮度の良さと処理。
生センマイはポン酢醤油と七味で。
突起を丁寧に処理してあるのでセンマイとは思えないなめらかさ。
焼き物に入ります。
まずは塩から。
ピンク色が美しいミノ。
こんなに柔らかいミノは初めてです。
ミノの中でも部位を厳選しているそうです。
持ち込みの赤ワインに切り替えました。
ツラ。
ほほ肉です。
ホルモン一本槍のこの店では唯一の精肉。
魚でも一番おいしいのはほほ肉。
赤身で淡白ながらコラーゲンもあってジューシー。
先ほど生で食べたハツ。
焼きすぎてはいけません。
レアで。
普通は政ちゃんが焼くか、客に対して焼き方に細かい指示が飛ぶのですが、Kさんは政ちゃんに信頼されているので全ておまかせ。
コンロもKさんの前の一台だけ使います。
Kさんも真剣勝負。
タンツラ。
タンの根元、一頭からごく少量しか取れない希少部位。
脂の乗った肉の味が塩で引き立ちます。
素材で勝負。
タン。
美しすぎます。
今度は厚切りです。
もちろん生ですからお皿にドリップなどは一切出ません。
こんなに厚切りなのに柔らか。
見事なハラミ。
私の大好物ですが、ハラミ特有のスジにそってサックリ噛み切れるのは肉質と仕込みがいいからこそ。
ワインも進みます。
予約は2時間。
ベテランのKさんは残り時間でのペース配分と展開を政ちゃんと相談します。
キムチ。
「旨いですね~」
と言うと
「当たり前や、玉出で買ってきたんや」
と吉本ノリのギャグ。
これが政ちゃんの真骨頂。
面白くなくても笑ってあげましょう。
タレに切り替え。
赤セン、牛の第四胃です。
コリコリした食感ながら硬すぎずタレとの相性も抜群。
レバー。
もちろん生食と同じ物を大切りに。
Kさんが絶妙のタイミングでレアに焼き上げます。
旨すぎて言葉もありません。
さて、そろそろフィナーレ。
ラストはハラミをタレで。
当然白飯。
タレハラミ&白飯。
ハラミはもちろんですが、ご飯が旨かった~。
キムチと一緒に。
政ちゃんオススメの食べ方。
タレをご飯にかけてキムチをのせて混ぜて食べるのです。
タレの甘みとキムチの辛さがご飯とベストマッチ。
食後はデザート。
明治のミルクバー。
さて、この人が政ちゃん。
今日は機嫌が良かったようです。
元々食肉関係の仕事をしていたので、独自の仕入れルートを持っているのです。
肉をどうやって食べると一番おいしいか、を知り尽くしています。
撮影・掲載許可済 |
気になるお会計は@6,000円。
お値段はB級にしては高いですが、肉質を考えれば絶対に安いと言えます。
というか、こんな肉はお金を出してもなかなか食べられないもの。
撮影・掲載許可済 |
文句のある奴は帰れ!!
文句ありません。
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