平日のみ営業で閉店時間も早い地元紅梅町の下町ラーメン屋さんを訪問するためです。
博多長浜らーめんという謳い文句がずっと気になっていました。
一二三と書いていちにさんと読むようです。
店内はいかにも下町のラーメン屋さんといった雰囲気。
長浜ラーメンだけというわけではなく、いろんな種類があります。
麺の茹加減と茹時間の説明がありました。
ここまで細かい分類は私も初めて。
厨房の手前が二階に上がる階段になっています。
上がご自宅のよう。
幼稚園くらいの可愛い女の子が走り回っています。
卓上にあったゆで玉子に手を伸ばします。
ツルリと剥けましたが黄身が偏っています。
なんだか家庭的な感じがして嬉しくなりました。
長浜ラーメンと焼き飯の小が到着。
小サイズでも結構なボリューム。
ビジュアルは長浜ラーメンの基本に近い形。
薄切りチャーシューと青ネギ。
先ほど剥いたゆで卵を投入。
そしてゴマも。
もちろん細麺ストレート。
麺は固めでお願いしました。
スープは長浜らしい控えめな豚骨度。
なぜこの南森町にこんな長浜の基本に忠実な店があるのか不思議です。
チャーシューの細切れがたっぷり入った焼き飯は醤油のしっかりした味付けです。
私には好ましいB級度。
餃子も頼みました。
鉄鍋餃子というところがやはり博多風ですね。
羽付きっぽくなっています。
卓上のゴマを紅しょうがをラーメンに投入します。
元だしも少し垂らしてスープを味わいます。
紅しょうがは最初に入れると全体の味が変わってしまうので、私は最後に入れる派。
厨房を取り仕切るのはおばあさん。
先代の奥さんでしょうか。
もしかしたら博多出身なのかもしれませんが、それは聞きそびれました。
若い奥さんがホール係のようで、そのお嬢ちゃんが店の中を飛び回っています。
「おじさん、何食べてるの?」
と私の席に来て無邪気な顔で私に問いかけます。
「ダメよ、こっちにいらっしゃい!お客さん申し訳ありません」
と若奥さん。
そこへ小学生のお姉ちゃんとそのお友達が帰ってきました。
昔はこんな光景をよく見かけたものです。
単身赴任の異邦人もひと時この町の住民になったようでなんだか心が和みました。
奥さんと可愛らしいお嬢ちゃんたちにお別れを告げて店を出ました。
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