時間も比較的早いし、どこかで一杯飲って帰ろうかと歩きながら思案。
行きつけの4、5軒が頭に浮かびましたが、今日は黙ってひとりで旨いものを摘まみながら飲みたい気分。
「それなら、与力町の竹うちだな」
と電話してから向かいました。
生ビールで喉を潤し、黒板のお品書きに目をやります。
小鉢から高野しいたけ。
春らしいえんどう玉子とじ。
口の中に甘い春の香りが広がります。
キープしてある芋焼酎を水割りで。
おでんをお願いしました。
ここのおでんは実にいい出汁の味付けと、滲み具合。
玉子の黄身の色が濃いのも嬉しい。
いかなごくぎ煮。
これも明石の春の風物詩。
「今年は1キロを三回炊きました」
とマスター。
今日の〆はさわら。
魚へんに春と書く、まさしく今が旬の魚。
それほど食べたわけではありませんが、ゆっくり2時間、ほとんど黙って肴をつまみ焼酎のグラスを傾けました。
若いご夫婦が切り盛りしていますが、店主は寡黙、奥さんは程よい距離をお客と保ってくれるので、大阪の居酒屋にしては珍しく自分の世界で飲める店。
まだ20時半なので久し振りにホワイトラベルで仕上げて行こうかな、と思いましたが天気予報通り雨が降り始めたので小走りに自宅まで。
これで今年の桜は週末まで持たずに散ってしまうんだろうな。
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