ここは赤レンガ建築と昔ながらの問屋が軒を連ねる街。
街の南端には永樂市場(ヨンラーシーチャン)。
「布の市場」の別名を持ち、小さな生地屋や仕立屋などがこのビルに100軒も入っているのです。
市場のそばには屋台。
きっと市場で働く人たちが贔屓にしているのでしょう。
間違いなく旨いはず。
素食とはいわゆるベジタリアンフードのこと。
健康志向の強い台湾人には近年人気だそうです。
霞海城隍廟(シャーハイチェンファンミャオ)。
台湾の恋の神様月下老人の中でも、ここの月下老人は特にパワーが強いと有名。
お参りに作法がありますが、良縁を願う人と、願いが叶ってお礼参りに来るカップルで賑わっています。
女子なら是非とも訪れたい場所でしょう。
上半身を激しく揺らしながら熱心に拝む女性たちを見ていると、「幸あれ」と思ってしまいます。
レトロな建築物が並ぶこのエリアは、建物を眺めながらの散策がとても楽しい。
食品や漢方などの問屋が並び、見ているだけでも興味深いです。
お昼は小吃(シャオチー)。
迪化街にある肉包と四神湯の人気屋台妙口四神湯(ミャオコウスーセンタン)。
毎日1000個出るという肉まんは午後の早い時間で売り切れるので、この時間に来ました。
黙々と仕込みをしているお姉さんたちはアルバイトでしょうか。
店名にもある四神湯とは四種類の漢方と小腸のスープのこと。
理想的なランチ。
さっそく熱々をいただきます。
一口食べて、あまりの旨さに驚きました。
わが町大阪の自慢、551蓬莱も遠く足元に及ばない素晴らしい味。
大きめに切った豚肉とタマネギに黒胡椒で味付けをした餡を甘みのある皮で包んでいます。
フワフワの皮と濃密で食べごたえのある餡。
全てが美味しい。
そしてその肉包を凌駕するのがこの四神湯。
私がモツ好きだということを割り引いたとしても、とてつもなく美味しいです。
滋味豊かな漢方の味わい。
昨夜食べ過ぎた胃が、このスープでどんどん癒やされていくのを実感します。
かなり熱いので猫舌の私は慎重に食べ進みます。
ご主人のお嬢さんと思しき可愛い女性が、スマホをいじっていたと思ったら、その画面を私に見せました。
「スープのお代わり無料です」
と翻訳ソフトで私に教えてくれたのです。
何というサービス!
もちろん入れてもらいました。
本当にいくら飲んでもお腹がいっぱいにならないどころか、飲めば飲むほど身体が元気になっていく感じ。
医食同源、という言葉が思い出されます。
たった300円足らずでこんなに幸せなランチがあるでしょうか。
妙口四神湯恐るべし、でした。
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妙口四神湯 (台湾料理 / 迪化街)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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