思案橋横丁を入ってすぐの純中華料理天天有(てんてんゆう)。
昔ながらの外観がB級グルメの私には好感度大。
店内も外観から想像された通り。
カウンターとテーブル席、小上がりがあって、 雑誌や漫画本などが山積みの雑然とした昭和の下町中華です。
一般的な中華料理は取り揃っていますが、私はもちろんちゃんぽん決め打ちです。
ふと壁を見ると、なんと「毎月20日はちゃんぽん、皿うどんが600円」との貼り紙が。
しかも今日はその20日。
750円のちゃんぽんが600円という破格です。
この幸先の良さに、今回のB級グルメ旅の充実を予感。
メニューには天天有の歴史が書かれていました。
昭和初期に中国から渡った初代が、あの名店四海楼で修業を積んで暖簾分けしたのが始まり。
この場所は、戦後の焼け跡が残る昭和21年に開業したそうです。
天天有とは宇宙のこと。
壮大なネーミングです。
出て来たちゃんぽんは、期待通り下町中華らしい質実剛健なビジュアル。
丼が浅かったので、一瞬皿うどんが出て来たのかと勘違いしました。
スープを一口。
濃厚でパンチの効いた豚骨スープは粘度があって、まるで豚骨ラーメンのそれのようです。
たっぷりのキャベツに豚肉、イカ、もやし、アサリなど。
焦げ目が無いことから、どうやら炒めているのではなく、スープと一緒に煮ているようです。
太いちゃんぽん麺は意外に柔らかく、まるで煮込み麺のよう。
久し振りの本場のちゃんぽん。
予想外に寒い今日の長崎。
身体が温まります。
濃厚スープがあまりにも美味しかったので完飲です。
老舗の昭和下町中華。
四海楼で修行したとはいえ、四海楼のちゃんぽんとは全く異なる進化を遂げたのでしょう。
前回食べた四海楼のちゃんぽんはスープもあっさり目で具材の切り方や盛り付けも上品なものでしたが、こちらのちゃんぽんはややワイルドなビジュアルとテイスト。
でも私にはこちらの方がしっくり馴染みました。
皿うどんもきっと美味しいのだろうけれど、さすがに長崎再々訪はもう無いだろうな、と思うと残念です。
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天天有 (中華料理 / 思案橋駅、観光通駅、正覚寺下駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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