前回、玉造の純華楼で絶品餃子と四川料理の数々を堪能して以来、一ヶ月半ぶりの会合です。
今日は6名で都島の毛馬までタクシーでやって来ました。
支社のO局長、K次長、M部長、そして私と同じ部署のM部長、Y部長。
城北公園通り、駅からも遠い不便な場所に、すごい肉を食べさせる店があるというのです。
しゃぶしゃぶやすだ。
喫茶店のような外観。
ランチタイムはお得なメニューもあるようですが、夜は本格的なしゃぶしゃぶを始めとする牛肉料理が楽しめます。
店内は質素な造り。
年季を感じます。
小上がりとテーブル席に分かれて座りました。
こんな不便な場所ですが、芸能人の色紙がいっぱい貼ってあります。
知る人ぞ知る名店。
厨房では店主がしゃぶしゃぶの仕込みの真っ最中。
大きな霜降り肉を鮮やかな包丁さばきで薄くスライスしていきます。
スライサーを使う店が多い中、この匠の技を持つ店主と、薄切りが可能な見事なブロック肉の両方があってこそ、実現可能なしゃぶしゃぶ肉。
一枚一枚丁寧に盛り付けられていきます。
まずは乾杯です。
生ビールを出してくれたのは、小柄な奥さん。
優しい笑顔が素敵です。
壁に貼られたメニュー。
すき焼きと焼きしゃぶは要予約。
夜のメニューはしゃぶしゃぶを始め、牛肉の一品料理やステーキなど。
今日の仕切りはM部長。
特上コールドビーフ。
コールドコーヒーのような古い浪速流の言い回しですが、要するにローストビーフ。
一切れ食べてびっくり。
とろける柔らかさです。
ローストビーフがこんなに柔らかいとは。
自家製のドミグラスソースとの相性も抜群。
続いてロースカツ。
超肉厚。
上質な肉を惜しげも無く厚切りにしたビーフカツです。
真ん中はまだ赤く、肉汁が溢れてきます。
薄い衣はサクサク。
分厚いのに驚くほど柔らかいのは、肉質だけでなく、店主の絶妙な油加減によるのでしょう。
いよいよ本格的に稼働します。
鍋がセットされました。
美しく磨かれています。
お店は古いですが、店内や厨房、食器などが綺麗なのは当然とはいえ大事なポイント。
薬味とポン酢。
野菜はテーブルごとに。
これは三人前。
グラグラと煮立ってきました。
先ほど店主が匠の技で仕込んでいた特上しゃぶしゃぶ肉も出てきました。
見事なサシ。
先程は冷蔵状態でしたが、室温で少し脂が浮いてきて、美味しそうな色艶になっています。
店主自らしゃぶしゃぶの模範を見せてくれます。
先ほど肉をスライスしていた時は、真剣勝負で厳しい顔をしていましたが、今はにこやか。
それを見て、いかに先ほどの仕込みに全身全霊を傾けていたか、改めて実感しました。
軽く潜らせるらせるだけ。
この程度でもうOK。
私の知っているしゃぶしゃぶの概念を覆すくらいあっという間です。
極薄でサシの多い極上ロースですから、肉の味そのものを楽しむためにはこれ以上熱を通してはいけません。
私も店主を見習ってやってみました。
上出来。
口の中で肉が溶けています。
野菜もいただきます。
K次長が
「ここはポン酢も旨いですよね~」
と嘆息。
私も同意します。
全てに仕事が丁寧なのです。
もうちょっと食べられそうです。
M部長の仕切りで肉を追加。
今度は並の和牛ロースしゃぶしゃぶを単品で。
先ほどの特上と見た目は遜色ありません。
再びしゃぶしゃぶ。
ちょっとレア過ぎる位ですが、これで十分。
並とはいえ、十分に上質です。
締めは茶そば。
うどんを出す店が多いのですが、ここは茶そば。
店主が自らそれぞれの鍋で湯がいてくれます。
「茶そばの粉が余分な脂を吸うから、意外とさっぱり食べられるんですよ」
確かに店主の言うとおり。
うどんよりも遥かにさっぱりと締めることができました。
満腹で、もう何も入りません。
大満足のお会計はワイン3本を含めて@9,000円。
B級グルメ会にしては高い会費でしたが、コストパフォーマンスを考えれば満足度はマックスでした。
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やすだ (しゃぶしゃぶ / 都島駅、柴島駅、野江内代駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.6
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