今までも旬味ひげや竹うち、そして西成の政ちゃんまでご一緒しています。
先日も東京で彼女の友人でもある私の後輩を交えて神田で一献やったところ。
今回はゴールデンウィークに重なりましたが、私も予定が無かったので夕食をご一緒することにしました。
連休中は市場が休みとあってお連れしたいお店はことごとくお休み。
しかし、そんな中、絶対間違いないお店が開いていました。
私の単身赴任生活の大切な止まり木、東天満の美尋です。
18時半にお店で待ち合わせたのですが、偶然お店のすぐそばでIさんと出会えたので、一緒に入店しました。
まずは再会を祝し、生ビールで乾杯です。
この店は魚をはじめ、何を頼んでも美味しいのですが、私は特にカウンターの上の大皿料理が大好き。
ひと手間もふた手間もかけたおばんざいがこんなによりどりみどりなのですから選ぶのに困ってしまいます。
「私はいつでも食べられますから、Iさんのお好みを選んで下さい。お皿の前に行って、食べたいものを指差せばいいですよ」
そんな彼女は、パリでは食べられない品々をセレクトしました。
山ふき煮。
いわし煮。
「これは食べられないんですよ~」
と感動しています。
バイ貝煮。
大皿料理を食べている間におまかせでお造りをお願いしました。
活きの良いお造りの美しいプレゼンテーションには、フランス料理に慣れたIさんも絶賛。
この味のお造りがこの値段で出せるのは驚き。
本当にこの店と出会えて良かったと思います。
私はキープしてある三岳にしました。
Iさんは日本酒。
さっきからIさんが気になっている大きな椎茸。
マスターがいつも仕入れてくる猪名川の仲椎茸園のもの。
「あれ、美味しいですよ。焼いてもらいましょう」
と私。
たっぷりの花かつおがかかっています。
ポン酢仕立て。
美味しくないわけがない逸品。
空豆を焼いてもらいました。
熱々を粗塩につけて。
切干大根。
「これは割干大根ですねん。切ってないで割ってあるから」
とマスター。
お店に来た時から気になっていたみりん干し。
酒が進みます。
牛スジの煮込み。
Iさんが白ご飯と一緒に食べたいというご所望に応じて。
トロトロのコラーゲン。
これは美味しそうです。
私は鯛のお頭で潮汁をオーダー。
いつもは一人で食べますが、マスターが二椀に分けてくれました。
「玉子焼きつくってくれますか?」
「出汁巻じゃないですよね」
「ええ、関東風にちょっと砂糖入れて甘めで」
要望通りにササッと作る見事な腕前。
焦げ目が美味しそうです。
大阪でも東京風の玉子焼きが食べられる我儘はこの店ならでは。
葱が入っています。
薄皮の一枚一枚がミルフィーユのようです。
大根おろしをのせて頂きます。
私が思い描いていた通りの味付け。
素晴らしい。
マスターの奥さんの出身地鹿児島の粽。
そういえばそろそろこどもの日。
餅米を竹笹にくるんで灰汁で炊くそうです。
当地では灰汁巻き(あくまき)というとか。
きなこがまぶしてありますが、控えめな甘さ。
どこか懐かしい味です。
Iさんは日本酒を二合飲んで上機嫌です。
新鮮な素材、上品な出汁、シンプルで美味しい料理の数々に感動して下さり、お連れした私も鼻が高いというもの。
またの再会を約し、お別れしました。
Iさんと別れた後、私はいつもの止まり木ホワイトラベルへ。
明日は奈良の山奥の温泉までツーリング。
軽く仕上げるつもりで、スタッフのKさんとお話していました。
ところがそこへオフだったマスターが常連さんたちと飲み会からお戻りになりました。
マスターとはこのところすれ違いで久しぶり。
話が弾んで飲み過ぎてしまい午前様。
明日は早起きできるでしょうか。
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