姫路と言えば、白鷺城の別名を持つ国宝姫路城があまりにも有名です。
1993(平成5)年12月、その姫路城は日本の宝から世界の宝、世界遺産となりました。
日本での指定は法隆寺と並び日本初。
2009(平成21)年、大天守保存修理工事着工(平成の修理)。
私はそんなことなど露知らず、呑気にこの姫路を訪れたのは転勤直後の2012年5月のGW。
当時はこんなことになっていたのです。
2012.5撮影 |
今年、その平成の修理は無事終わり、6年ぶりの一般公開が再開されました。
今回撮影 |
シルバーウィークですから、予想通りの大混雑。
もっとも、こういう事態は織り込み済み。
もともと天守閣エリアに入る気はありません。
天守閣以外は4年前に見学済みですし、姫路城の美しさは、外から愛でてこそ意味があるからです。
しかも今日は30℃を超えんばかりの暑さ。
天守閣入場待ちの行列の道沿いに売店も無く、水分補給もままなりません。
熱中症で倒れる人も出て、救急車が駆けつける騒ぎです。
姫路城の美しさは、その外観にあり。
しかも上手い具合に芝生エリアが養生中で立ち入り禁止。
私はゆっくりと美しい姫路城を外から見学し、綺麗な写真も撮影できて大満足。
ぶらぶらと姫路駅へ戻ります。
姫路に来ると必ず立ち寄る姫路駅前商店街の英洋軒。
餃子に限らず、唐揚げやハムエッグなどのアテが何でも旨くて、しかも希少銘柄の芋焼酎が破格のお値段という嬉しい店。
定休日でしたので開いていないとわかっていましたが、立ち寄ってみました。
SWだから特別に開いているかな、などと勝手な想像をしていましたが、そんなことはありませんでした。
英洋軒が閉まっていたおかげで、ずっと先送りになっていたお店にようやく訪問できます。
英洋軒と目と鼻の先にある、スタンド洋食の名店赤心(せきしん)。
昼酒を飲んだ大衆食堂かどやと同じく、4年越しの念願が叶います。
カウンターだけ、7席という猛烈に狭い店。
トンカツや豚汁が名物の洋食屋です。
店員さんは、女将さんを始め皆さんとても優しく、明るい接客。
私は、大好物のオムライスと名物の豚汁にしました。
濃厚な味噌の香りがする豚汁。
昔懐かしい素朴なプレゼンスのオムライス。
早速断面を確認。
薄い固焼きの玉子。
内部のチキンライスは、大きめに切られた玉ねぎと豚バラ肉がゴロゴロと入っています。
豚汁は更にワイルド。
噛むのが大変なほどの大きな豚バラ肉がたっぷり入り、脂身と味噌の相性もバッチリ。
半生の玉ねぎのシャキシャキ感と甘みが、シンプルな豚汁にアクセントを添えます。
優しい女将さんから
「どちらからいらっしゃったの?」
と聞かれました。
観光客然としているのでしょう。
「大阪からです」
すると娘さんと思しき女性が
「天守閣は登られました?」
と尋ねて来ます。
「いえいえ、2時間半待ちですもん」
それにはお店の方も皆驚かれます。
お隣に座っていた常連さんが
「あの城は外から見るもんだよ」
と割って入ります。
見れば、とんかつを摘まみながらの昼酒です。
なんともほのぼのとを温かく、幸せな気持ちにしてくれる、小さな洋食屋。
「どうもごちそうさまでした!」
とお会計を済ませると
「どうもありがとうございました!また是非おいでください!」
と大きな声でお見送り。
東京から大阪に転勤で来ている私がこの店に再び来る確率は極めて低いでしょう。
どこから来た、誰であれ、変わらずに心のこもった接客をすることこそが、この店の一番の名物なのだ、と感じました。
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赤心 本店 (とんかつ / 姫路駅、山陽姫路駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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