生姜醤油で食べる独特のスタイルです。
今までも姫路おでんは駅前商店街で数店回っていますが、どうしても行きたかったお店があります。
転勤前に買った関西B級グルメ本に載っていた大衆食堂かどや。
転勤直後に早速訪問しましたが、運悪く臨時休業。
2015.5撮影 |
駅からも徒歩15分と離れているので、その後何度が姫路で途中下車する機会がありましたが、ずっと未訪のままでした。
そんなお店が、今日は暖簾がかかっています。
ずっと会いたかった懐かしい恋人に、やっと巡り会えたような気持ちです。
入口脇の手洗い場。
裏口。
昔ながらの大きな平屋ですが、国道2号線に面しているので、周囲はマンションや大型商業店などの開発が進んでいます。
暖簾を潜って店内に入りました。
目の前に広がる店の様子が、余りにも私の好きな大衆食堂のイメージそのままだったので大興奮。
大きなおかずのショーケース。
居ても立ってもいられず、空いている席にとりあえず鞄を置いて、中を覗きます。
素晴らしいおかずの数々に、私のテンションは上がる一方です。
しかも大きな玉子焼き。
たまご好きの私は、もう堪りません。
丼ものや麺類も充実しています。
一番高いおかずがうなぎの600円。
ようやく気持ちが落ち着いてきました。
テーブルに座って、生ビールを注文します。
まだ12時前。
この後の展開を考えると、気持ちが高揚してしまいます。
まずは姫路おでんから。
実にいい色の美味しそうなタネの数々。
しかも、一つ一つがとても大きい。
姫路おでんの特徴である生姜醤油は、おでん鍋の横のタッパーに入っています。
おでんを選んで、ご主人にお皿に入れてもらいます。
もちろん最後に、タッパーから生姜醤油を掬ってかけ回してくれます。
大根、玉子、厚あげ。
ショーケースから玉子焼きも取ってきました。
さっき覗いた時に、絶対食べようと決めていたのです。
素晴らしいスタート。
実に味の滲みた大根。
やや濃い目の出汁ですが、酒にもご飯にも合う味。
生姜醤油がいいアクセントになっています。
もちろん玉子も文句ない味の滲み具合。
玉子焼きはやや薄め。
味付けは家庭的で実に旨い。
煮玉子と玉子焼きのツーショット。
私がお店に入った時に、すでに相当飲んでいた二人連れが帰りました。
12時を回ると、ご近所の家族連れや、昼酒の男性が何組か来店。
なんともほのぼのとした雰囲気に癒やされます。
皆さん、席に座ると
「めし、小3、大1」
とか
「とん汁2」
などとオーダー。
それ以外は、ショーケースから思い思いのおかずを取ったり、おでんを取ったりしています。
常連さんがおでんを取るときは、ご主人もおまかせにしています。
家族ぐるみのお付き合いを感じさせる、古き良き食堂。
私はもう少し飲みたかったので、アテになりそうなおかずを物色。
相当迷いましたが、旬のサンマ塩焼きにしました。
皆さんが頼むとん汁が、どうしても気になって、私も注文。
肉厚に切られた豚バラ肉と、大きな豆腐。
味噌と豚の脂がなんとも相性がいい。
おでんをもう一品。
ずっと気になっていたひろうすを。
いわゆるがんもどきですが、超ビッグ。
中にはたっぷりのひじき。
奥さんが
「うちのは何でも大きいんですよ」
と笑います。
お父さん、お母さん、娘さんでしょうか、家族経営の温かいお店。
ずっと来たかった大衆食堂で、素晴らしい昼酒となりました。
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かどや食堂 (定食・食堂 / 山陽姫路駅、播磨高岡駅、姫路駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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