爽やかな森の朝の空気を深呼吸しながら、温泉のある本館に向かいます。
玄関まわりやロビーが改装されて、去年とは少し趣が変わっています。
昨夜も入りましたが、朝は男女の湯が入れ替わっていました。
ぬめりのある泉質はまさに美人湯の名の通り、肌がしっとりします。
飲泉も可。
弱った胃腸を労るために一杯。
第二泉源の湯は源泉掛け流し。
やや温めの温度なので、いつまでも浸かっていられます。
まさに極楽。
命の洗濯を終えてロッジに戻ると、朝ご飯が用意されていました。
味噌汁とご飯。
そしてカレーとうどん。
私はカレーうどんにしました。
もちろん美味しいし、食欲はあるのですが、グッと我慢して控えめに。
この後に控える大事な聖地巡礼に備えるためです。
宿を9時半に出発して向かったのは、車で15分ほどのところにある但熊。
全国にその名を響かせる、TKGの聖地です。
今年も来ることができました。
本来は10時半開店ですが、休日はそれよりも早く開くことが多く、今日も9時45分にして満席、行列。
店内のレジで食券を買い、番号の書かれたレシートを貰って外で待ちます。
今年はメニューにおかわりというのが増えていました。
私は大盛卵かけご飯定食とオムレツにしました。
720円。
聖地の参拝料と思えば安いものですが、冷静に考えれば結構な値段。
先週サイクリングでランチに食べた千葉県多古町の九十九里ファーム たまご屋さんコッコは、ご飯も味噌汁もお代わり自由で、もちろん卵食べ放題でも350円ですから、大盛とおかわりを頼むと620円になるここのコスパはTKG業界では高い部類。
しかも、番号がまとまるようにまとめて注文して欲しいと、細かい指導。
去年までは無かった殿様商売的な感覚が気になりました。
番号を受け取ってから呼ばれるまでは、しばし時間潰し。
隣の百笑館では産みたて卵が売られています。
10分ちょっと待って、私たちの番号が呼ばれました。
レジ横の受け渡し口から大盛卵かけご飯が載ったトレイを受け取り、空いている席へ。
この席の空き具合によって、グループを呼ぶサイクルが変わってきます。
店員のおばさんたちが、自分たちの段取りを優先してオペレーションするあまり、座席の回転が非効率になり、お客さんが待たされるという悪循環が起きています。
目の前に色艶のいい茶色い生卵が山積みです。
この生卵を、この大盛りご飯でどのように処理していくか、自称「たまごマイスター」の私の腕前が問われます。
もちろん味噌汁とお新香の存在も忘れてはいけません。
カメラ映りも考えて、今日はいきなりの2個のせからスタートしてみました。
そこへオムレツが到着。
豪華な卵尽くし。
もうこれくらいでOK。
白身のとろみと黄身の濃厚さ、更には白米の旨味がそれぞれ別々に識別できる状態がベストなのです。
オムレツにも箸を入れます。
トロトロの半熟。
もちろんオン・ザ・ライスです。
そこへ3個目の生卵を投入。
更に追い打ちをかけるようにオムレツを連続オン・ザ・ライス。
少し味の変化が必要です。
卓上ののりとねぎに手を伸ばします。
大盛ご飯が残り少なくなったところで4個目。
大好きなシャバシャバ系のお茶漬け風TKGでフィニッシュを迎えます。
4個。
もう2個はいけたかもしれませんが、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という座右の銘通り、腹八分目で。
オムレツの3個と合わせれば7個。
聖地巡礼の成果としてはまずまずの出来。
敷地の奥には弐番館があります。
ここでフリーのコーヒーをいだだきます。
日陰のデッキでまったりと。
もうランチはおろか、晩ご飯もいらなさそうな勢いです。
この後はバスで南森町へ。
一年間心待ちにしていた楽しい研修旅行も、あっという間でした。
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