繁華街を抜けて5分ほど歩くと、細い路地があります。
赤羽もつ焼き界屈指の名店米山。
「本日串焼ありません」
と張り紙が。
どうしたのでしょう。
引き戸を開けると、師走のこの時期にガラガラです。
とりあえず焼酎がシャリシャリに凍ったホッピーを頼みました。
一軒目で白を二本飲んだので、ここでは黒を。
そういえば、焼台を一人で引き受ける名物お母さんの姿が見えません。
「体調崩しちゃって」
と息子さんから聞いて納得。
「そうなんですか。それは心配ですね」
お母さんは私の母と同い年の83歳だそう。
ならば、目の前のご主人は私と同年代ということになります。
焼き物はできませんが、厨房で作るものはできます。
そんな中からハラミ炒めを頼みました。
柔らかく、ジューシー。
閑散とした店内は、この店には珍しいことですが、落ち着いて飲めるので悪くありません。
名物あっさり煮込。
味噌仕立ての煮込みを出す店が一般的ですが、米山の煮込みは醤油と塩と出汁で味を整えています。
もつの旨味がダイレクトに伝わる一品。
つくねは出来るのと言うので、お願いしました。
ここのつくねは軟骨が入っていて歯ごたえがあり、味付けもピリッと辛いスパイシーなもの。
実に旨い。
ナカをお代わり。
実にゆったりとした時間が流れていきます。
店内のテレビニュースを見ながら、今年一年の振り返り。
Kさんの提案に従い、都心側の日暮里まで戻ることにします。
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