とはいえ、とてもいい天気ですから、ドライブでも行こうということになり、妻と三男の三人で南房総へとハンドルを向けました。
特に目的があるドライブではありません。
唯一の目的は「お昼に旨いご当地料理を食べよう」ということ。
保田のばんやで魚を食べるか、富津竹岡の梅乃家でラーメンを食べるか車中で悩みましたが、結局梅乃家に決定。
房総のご当地ラーメンとして知られる竹岡式ラーメンの老舗です。
10時開店。
駐車場に車を止めたのは11時ちょっと過ぎでしたが、既にこの行列。
もう食べ終わって出て来る人もいます。
朝の10時からラーメンに並ぶ、というのは、ラーメン好きの私もなかなかできません。
定休日は火曜日ですが、不定期のお休みがあります。
本日は6時で閉店。
しかもチャーシューを作るのが間に合わないため、チャーシューメンのオーダーをストップしています。
開店1時間で、相当チャーシューメンの注文があったのでしょう。
20分ちょっと待って店内へ。
私はラーメンを頼みました。
やくみの玉ねぎをトッピング。
6年ぶりですが、ラーメンは100円値上がりしていました。
初めてこの店に来たのは、もう20年以上前。
当時はインターネットなど無い時代。
本で仕入れた情報で訪れたのが最初でした。
今も当時と変わらないお店の佇まい。
土間の台所も変わりません。
しかも、未だにラーメンを練炭七輪で茹でているのは驚きです。
大きな豚バラ肉と醤油の瓶。
これがこの店の基本の食材でもあり、調味料でもあります。
ラーメンが出てくるまで更に20分。
お客さんの服装の特徴を符牒にして、出来上がったラーメンを出すお母さんたちが面白い。
「奥のグレーのモコモコの人」
「黒のダウンの奥さん」
とお母さんたちの直感的な識別により、出来上がったラーメンが運ばれていきます。
ナミナミのスープは台所からテーブルまで運ばれる間に溢れるのは必定。
そこで必ずお盆にのせて運ばれてきます。
もちろんテーブルに移す時にも必ず溢れるのですが。
ラーメン玉ねぎのせ。
シナチク、のり、そして大量の玉ねぎに隠れていますが、厚切りのチャーシューがのっています。
実に懐かしいビジュアル。
チャーシューメンでなくても、厚切りチャーシューがゴロゴロ入っています。
まずはスープをひと口。
チャーシューの煮汁をお湯で割っただけのシンプルな醤油味。
大量の玉ねぎにこのスープをかけて、味を浸透させます。
私流の食べ方。
チャーシューは豪快な厚切り。
麺は乾麺。
昔、船から上がった漁師の冷えた身体を温めるために奥さんたちが作った浜料理が始まりだと言われている竹岡式ラーメンです。
隠れていたチャーシューが次から次へと出てきます。
チャーシューメンを頼むと、丼一面に溢れるほどのチャーシューがのってきます。
私たちよりも前に頼んど人は、ギリギリ注文できたようです。
昔は食べられましたが、今はちょっと無理でしょう。
それだけでお腹いっぱいになってしまいます。
やくみの玉ねぎと一緒に啜ります。
中盤で七味を振ります。
胡椒よりも唐辛子の方が、この独特なラーメンには合うと私は思います。
柔らか過ぎる茹で加減。
その乾麺が更に醤油スープを吸って、のびていきます。
竹岡式だからとか、美味しいとか美味しくないとかいうことではなく、これが梅乃家式。
個人的には近くの鈴屋の竹岡式ラーメンの方が好きですが、ここのラーメンも捨て難い魅力というか魔力があります。
口の中はストレートな醤油の味一色になってきました。
この期に及んで、まだ大きなチャーシューが丼の底から出てきました。
何とか寄り切りました。
満腹です。
あわよくば、ばんやもハシゴしようと思っていた計画は脆くも崩壊。
もうあの頃のように若くはないと実感しました。
店を出ると、更に行列は延びていました。
もう少し南に向かってドライブしてみます。
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