今宵は浮き草のような行き当たりばったりのセンベロハシゴ。
二軒連続立ち飲みだったので、締めは座りたい気分。
上野御徒町ガード下は線路の本数が多いので、かなり幅が広くなっています。
大阪駅の新梅田食道街を思い出す造り。
薄暗いガード下に看板がポツンと。
台湾小菜新東洋。
狭い通路の二階。
一階は別の店。
階段を上がると新東洋。
締めのラーメンが目当てなのですが、まずはウイスキーハイボールで仕上げ。
宴会で賑わう店内ですが、私はひとり酒。
少しつまみましょう。
思えば今日は全く野菜が摂れていません。
危機感を感じて胡瓜とニンニクの和えを頼みました。
さっぱりしつつも、ニンニクの刺激的な味が酒のツマミにぴったり。
締めのラーメンの前にもう一杯。
酎ハイを舐めながら、ゆっくりと仕上げます。
締めの炭水化物は悪魔の囁き。
数ある選択肢の中から、選んだのはローメン。
今日はこの店で締めよう、と思った時から実はローメンと決めていたのです。
粗目に溶いた半熟卵がいい感じ。
ローメンと言えばスープの強烈な粘りが特徴。
片栗粉が入った粘度の高いスープの抵抗力で、麺をリフトすることもままなりません。
ここまで持ち上げると、腱鞘炎の危険すら感じます。
ローメンの面白いところは、食べ進むうちにスープがサラサラになること。
箸についた唾液の成分が片栗粉の粘性を分解する、という化学の話。
大阪福島の末広亭以来の体験です。
サラサラになると、不思議と味も変化して旨味も増す感じがするから不思議です。
そうした味や食感の変化もローメンの面白さ。
大阪転勤前はよく遊んだ上野御徒町。
選択肢も多く、奥が深い街だと再認識。
また近いうちに飲みに来てみようと思いました。
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