2018年11月30日金曜日

すっかり変貌した川崎ではしご酒① 都心に残る下町肉屋のもつ焼き「島田屋」


今日は川崎で仕事がハネて、夜はフリー。
なかなかこちらに来ることもないので、名店の島田屋を覗いてみることにしました。
駅から歩くと20分以上かかるので、バスに乗って。
30年ほど前に川崎市民だったこともあるのてすが、川崎駅前の変わりようには驚きです。


さつき橋のバス停を降りて、数分歩くと、高層マンションの裏手に昔ながらの年季の入った構えの店が目に入ります。


牛豚内蔵卸・小売 島田商店 というレトロな看板がなんとも渋い。
その隣にもつやき 煮込み 島田屋という看板。
こちらがお目当てのもつ焼き屋です。肉屋直営のイートイン的な店は、立石鳥房のよう。


引き戸を開ければ、そこは、まさに吉田類的な酒場放浪記の世界。


カウンターもテーブルも椅子も床も、昔ながらのそれですが、厨房のステンレスはピカピカ。
当たり前とはいえ、この手の店で、これは立派です。


ここは焼酎なないので、ビールを頼みます。
もちろん瓶ですが、アサヒかキリンが選べます。


アサヒスーパードライ煮込みを頼んで、人心地。
お楽しみのフライデーナイトの始まりです。


味噌味の煮込みは、実に旨味があります。
これで150円。


元々この辺りは下町なので、接客は伝法ですが、私が普段行く東京の下町とは似ているので、余り気になりません。
コート来たまま、鞄は太ももにのせて。
それも慣れたこと。
焼き物は紙に書いて注文します。立会川の鳥勝のようです。
レバタレシロタレかしら塩を頼みます。


伝法な物言いのメンバーですが、その中では一番優しい焼き台のお母さんの焼くもつ焼きは、実に旨い。


焼き加減も絶妙です。


ドリンクや刺身などの一品は直接頼むのですが、ご近所さんや、お客さんのお持ち帰りオーダーなどもあって、忙しく働く娘さんに頼むタイミングが、ちょっと難しい。
頃合いを見計らって、コブクロ刺ハイボールを頼みます。
ハイボールはしっかりと濃い目。


刺身は酢味噌とニンニク醤油の二択からニンニク醤油をチョイス。


プリプリのコブクロ刺は、かなり旨く、これで150円は価格破壊。


後から来て、テーブルに座った二人連れのお姉さんは初めてで、お作法がわからないらしく、お父さんや娘さんに怒られています。
「言わないと何も出ないよ」
「酎ハイください」
「焼酎はないよ」
「おしぼりください」
「おしぼりはないよ」
ようやくオーダーを紙に書いて渡すと
「塩かタレかわかんないよ」
でも、本当は下町らしい、心優しい人たちなのです。

お会計はセンベロの1,410円。
単品よりもバス代の方が高いお店でした。




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島田屋もつ焼き / 川崎新町駅
 
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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