先週、串かつ名代 虎ノ門店の数量限定牛すじ丼が売り切れで涙を飲んだので、リベンジランチです。
昨日なら「イイニクの日」だったのですが。
12時には売り切れるとの情報を聞き、今日は満を持してのアーリーチェックインで、めでたくオーダーが通りました。
「大盛にできますが、いかがしますか?」
と聞かれたので
「ご飯は普通でいいので、肉増しにしてください」
とお願いします。
850円の牛すじ丼に200円追加して牛すじ増しを頼む、贅沢なフライデーランチ。
ご飯を増やしても炭水化物が増えるだけ。
私には炭水化物よりもたんぱく質が必要です。
そんな屁理屈を後付けで考えているうちに、お待ちかねの牛すじ丼の到着です。
期待通りのビジュアルに、唾液が牛のように分泌されてきます。
いや、私が牛を食べるのでした。
美味しそうに盛り付けられた牛すじ丼には、たっぷりのネギと天かすと刻み海苔という、間違いない脇役陣が勢揃い。
味噌汁と小鉢、お新香付き。
しっかりと煮込まれた牛すじの旨さは、夜飲みに来た時に確認済み。
200円払って追加した牛すじも納得の量で、そんなことに安堵の胸を撫で下ろす私は、意外と小心者。
丼に追加の牛すじをのせれば、歌舞伎の襲名披露の口上のような華やかさです。(色は地味だけど)
冗談はさて置き、ここに自分で卵をのせて、メニューの写真のようなビジュアルに仕上げなければなりません。
見れば、卵黄分離器が添えられています。
たまご好きを自認する私には、この小道具が出てくること自体、異常にテンションが上がります。
本当は全卵で食べたい のですが、この道具を使わない選択肢もありません。
そこで、一旦黄身を分離して、その後白身も投入するという段階的な作戦を決行することにしました。
まずは卵黄をプルンと牛すじにのせます。
いつもの「箸入れの儀」を執り行ってから、食べ始めます。
秘伝のタレでトロトロに煮込まれた牛すじは、濃い目の甘辛味。
ご飯に合い過ぎる上に、卵黄の甘味とはすき焼きレベルの神マリアージュ。
「これは、玉乱なぁ」
と思わず心の中でつぶやきますが、もしかしたら声が出ていたかもしれません。
天かすやネギ、刻み海苔との相性の良さは、あえて論じるまでもありません。
そこへ残してあった卵白を、全体にかけまわすように投入。
世の中にはこの白身のプルプルが苦手な人がいると聞きますが、私はこれが好き。
そんな人に声を大にして言いたい。
「卵黄なくして卵なし。卵白なくして、また卵なしなり」と。
ここからは、一気に牛すじ丼を攻めて、寄り切りました。
新春大歌舞伎のような牛すじ丼を、見事な口上で見得を切り、大満足のランチ。
「よっ、成田屋!」
と私に誰か声をかけてくれたような気がしました。
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