増やまで大いに盛り上がった我々は、京成船橋駅南側の路地裏へ。
二軒目はディープ船橋でも屈指のカオス酒場、大衆あさひ。
ビニシーと赤提灯が目印です。
猛烈に狭い店ですが、心優しい飲兵衛の常連さんがカウンター席を詰めてくれて、無事入店。
たぶん一年ぶりでしょうか。
椅子は炭酸の空きボンベ。
座布団が無いので、ちょっとお尻が痛いですが、一軒目のアルコール麻酔が効いているので、まあOK。
ドリンクはジャン酎にしました。
二人で飲むにはちょうどいいサイズ。
なかなか置いてある店が少ない稀少生物です。
部下女子はまたもや生レモンを頼んで、レモンサワー。
私はジャン酎ストレートで乾杯。
おつまみのオーダーは彼女任せ。
所狭しと貼られたメニューの短冊が多すぎて、全体像を把握するのに時間がかかります。チーズベーコンエッグとおつまみ盛り合わせを頼み、更に
「あ、えいひれ!」
と言う、オヤジ女子。
黄身は絶妙な半熟。
店員さんは厨房から出てこれないので、おつまみを出すのはお客さん同士で助け合いの精神で。
そうなれば、袖触れ合うも多生の縁。
隣のご機嫌な常連さんは、船橋居酒屋通。
「増やまからあさひの流れがベストですよ」
と言うので
「僕らは今まさにそのルートで来たんですよ!」
一気に打ち解けて会話が弾みます。
狭い店内でひしめき合うお一人様のお母さんやサラリーマンの青年は初めてのあさひなのに、みんな旧知の飲み仲間のようにワイワイ。
「いつも満席で、今日やっと入れたんです」
と口を揃えて言います。
今日の我々は、増やまといい、ここといい、運が良い。
天羽乃梅を見つけた私は下町ハイボールを作ります。
お隣のご機嫌な常連さんが、グラスに入れたジャン酎に一升瓶から琥珀色のエキスを垂らしてくれます。
ジャン酎を飲み切ったところでお開き。
「ラーメン行きましょうよ!豚骨以外で」
と元気な彼女に背中を押され、禁断の締めラーメンへと向かいます。
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