ずっと気になっていた桜田通りの洋食店「キッチン・ダダ」です。
再開発が著しい虎ノ門新駅から少し神谷町に向かったところにある、喫茶店風の店構えの昭和な洋食屋さん。
しかし、私には、そのインパクトがあり過ぎる店名が気になっていました。
「ダダ」といえば、私のようなウルトラマン世代には、あの怪獣ダダしか思い浮かびまん。独特な風貌のゼブラのようなカラーリングの三面怪人。
しかし、このお店の名前がそこから来ているのかどうかはさておき、洋食好きの私には気になるお店です。
11時40分のアーリーチェックイン。
カウンター席に案内されます。
今日はお店のおすすめメニューの中から、大好物のオムライスとハンバーグがセットになったオムライス・ハンバーグを頼みます。
「OH(オーエイチ)ひとつ~!」
とベテラン女性店員が厨房に声をかけます。
目の前にはサラダが盛り付けられたお皿がうず高く積まれています。
「めちゃめちゃ早く料理が出てくる」
という評判を聞いていたのですが、おそらくこうした仕込みの成せる業なのでしょう。
と思いながら水を飲んでいると、もう出てきました。
なんと、2分です。
「作ってあったのか⁉」
と一瞬びっくりりましたが、そんなことはありません。
玉子は半熟のトロトロ。もちろんハンバーグからは湯気が立っています。
オムライスはもちろんハンバーグもジャンボサイズ。
サラダの横に大好物のナポリタンが添えられていて、実に嬉しい。
味噌汁は豚汁で、これまた嬉しい。
ひと口啜れば、いかにも洋食屋らしい味。
早速オムライスから。
もちろん冷めているなんてことはなく、アツアツ。
玉子も今焼いたことがわかります。
ハンバーグはみっしりとしていますが、柔らかく、たっぷりとデミグラスソースがかかっています。
付け合わせのナポリタンは、さすがにお皿に最初から盛り付けてあったとわかりますが、これはそもそもそういうものなので問題ありません。
小まめにお水を注いでくれる店員さんは皆さん優しくて、アットホームな雰囲気です。
食べ進むうちに、ボディーブローのように効いてくるボリューム。
なんとか寄り切りましたが、腹パンです。
どうしてこんなに早くできるのか、山積みのお皿の隙間から厨房を覗いてみると、その謎が解けました。
揚げ物もハンバーグもライス類も全て仕込み。
それぞれきちんと保温されていて、注文を受けると、それらを盛り付けてソースをかけるという段取りです。
さすがにオムライスの玉子は焼きますが、玉子を焼いてケチャップライスにのせる時間しかかからないので、2分で出てくるわけです。
揚げ物だけの盛り合わせは、1分ぐらいで出てきていました。
この光速サービスに匹敵するのは、私が知る限り、大阪の堂島にある「ファミーユ」という洋食屋と、今は無き築地の中華「玉林」位でしょう。
テレビでどこが一番早いか対決してもらいたいものです。
和食部門では、虎ノ門にも「季節料理ととや」というお店があって、ここは入り口のレジで先にお会計を済ませると、お客が着席する前にホール係の女性が料理をテーブルに置いて待っているという凄いお店があります。
とにかく早さに驚かされて、味があんまりわかりませんでした。
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