鐘ヶ淵からタクシーを拾って、曳舟川通りへ。
道がカーブして正面にスカイツリーが見えたところで車を降ります。
マンションが立ち並ぶ住宅街となったこの辺りですが、ひっそりと昔の佇まいを残す大衆酒場岩金の圧倒的存在感。
長暖簾は店内に仕舞われていますが、電話してから来ているので大丈夫です。
引き戸を開けて、店内へ。
L字カウンターの中から
「いらっしゃいませ!」
と元気な女性陣の声。
この店は、女性だけで切り盛りしている、下町の「ガールズバー」なのです。
入口脇のテーブル席を用意しておいてくれたので、そこに座ってまずはドリンク。
もちろん今日はとことん下町ハイボールです。
前割されたエキス入り焼酎甲類を、パンチのある花月炭酸で割ります。
ここの下町ハイボールは、ひと際旨い。
年に一回貼り替えるという壁の短冊メニューは、まだ綺麗。
とりあえず味噌仕立ての豚モツ煮込みとにらなんこつつくねを頼みます。
なんこつつくねは、にらが擦り込んであるので、珍しい緑色。
肉の旨味とにらの風味がナイスマリアージュの一品。
更に豚カシラと骨なし豚足をオーダー。
今日、たまごを食べていない私は、ハムエッグをリクエスト。
醤油を垂らして、トロリンちょ。
下町ハイボールもお代わりです。
この店は炭水化物系も充実しているので、ワンストップで締めることができます。
初めて食べるもんじゃグラタンは、なかなかのアイデア料理。
刻んだキャベツの食感ともんじゃの味わいが、ホワイトソースとチーズになぜかマッチするから不思議。
締めのもう一品はナポリタン。
お姉さんがフライパンで炒める音と香りに刺激され、腹パンのはずなのになぜかスペースが出来てきました。
もちろん三人だから食べられるのですが。
本日のお会計は三軒で5,500円の@センベロ価格。
私はゴキゲンな気分で京成曳舟駅から下り電車に乗り、青砥でイブニングライナーに乗り換えました。
しかし、座って楽々帰れると思ったのが運の尽き。
気が付けば、乗り過ごして成田駅。
路頭に迷うこととなりました。
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